アルゴ

(2012年 / アメリカ)

全世界を震撼させた歴史に残る大事件が起きたのは、1979年11月。革命が吹き荒れるイランで、過激派がアメリカ大使館員を人質にとる。混乱のなか裏口から6人が脱出、カナダ大使の家に身を隠す中、CIAのトニー・メンデスが提案した人質奪還作戦とは…? アメリカが封印した最高機密情報を基にした衝撃の実話!

アカデミー賞は茶番劇か

アルゴ

なんの予備知識なく見始めたのですが、だんだんとストーリーを追っていくうち、「あ、これは政治的な宣伝用の映画なのかな」と思うようになりました。この映画は、イランのアメリカ大使館が占拠された実話を基につくられているのですが、アメリカがイランを敵性国家として圧力をかけているこのタイミングで上映、しかもアカデミー賞まで取らせてしまうなど、何らかの政治的意図を勘ぐらざるを得ないのは当然でしょう。

そういえば、ノーベル平和賞もこういったプロパガンダで利用されることがよくあります。別にたいして平和事業に貢献もしていないような人や団体が受賞することがしばしばあり、いつだったか経済的に破綻が叫ばれていたEUが受賞した時は思わず「は?」と素っ頓狂な声を上げてしまいました。おそらく、その背後には利権団体や利益誘導のための黒い意図が暗躍しているのではないでしょうか。憶測に過ぎませんが、たぶんそうなんでしょう。

2010年度のノーベル平和賞では、中国で民主化運動を推進している劉暁波氏に送られるはずでしたが、彼は投獄されており非人道的な扱いを受けているといいます。この受賞決定にブチ切れた中国は主催国のノルウェーを恫喝しただけでなく、ノーベル賞に対抗して「孔子平和賞」なるものを創設。こういった類の対抗策はナチス時代のドイツにもあり、「ドイツ芸術科学国家賞」ができたとのことです。

それで、この映画を見終わってからネットでイランの反応を調べてみたら、案の定「『アルゴ』、イランから提訴の危機!?」なんて記事が見つかりました。で、もしかしたら中国みたいな反発をしているのではと、さらに調べてみましたが、イランが反アルゴ的な映画を製作して国内の映画賞を受賞させたという情報は得られませんでした。映画の内容について抗議はするけど、映画なんて所詮フィクションだと割り切ったからでしょうか。それでも、中国がやたらと抗日ドラマを垂れ流すように、イランにだってメディアを駆使した反米プロパガンダは当然あるでしょう。内外に敵を多く抱える国はどこでもやっているのです。でも、とりあえず、この映画がアメリカとイランの戦争に発展しなくてよかったということで手打ちにしましょう。


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