カテゴリー別アーカイブ: アクション

アイアンマン

日本のテレビドラマのほとんどが原作(特にマンガ)ありのものになってしまい、オリジナル脚本の作品が少なくなったという話をよく聞くようになりました。ドラマを制作する側としては人気のある原作ものなら固定ファンをそのまま視聴者できるし、話題性もつくれる。オリジナルでリスクを犯すより確実という考えなんだと思います。一事が万事、都合よくいくわけではありませんが、イメージを壊されたくない熱狂的な原作ファンでない...[続きを読む]

バンテージ・ポイント

ひとつのストーリーを別々の登場人物の視点で見せて、いくつかに小分けされた断片的なエピソードをラストで集約させるっていう手法は割とよくありますね。 時系列がバラバラだったり、物語が結果から発生へと逆に進行していったりする実験的な作品とは異なり、直線的な時間軸という原則を壊さず、その瞬間ごとに各々が直面した状況に筋を通しラストへと持っていかなければならないんだから、言うまでもなく脚本家の力量が問...[続きを読む]

007/スカイフォール

僕の記憶が確かなら、007シリーズの映画を観たのは今回初めてです。これまで観ることがなかったのは、別に007が嫌いだったからでもスパイものが苦手だったからでもなく、単に食指が伸びなかったからであります。007がスパイものの金字塔だってことは百も承知していますが、スパイをメインに、あるいはスパイ活動をテーマとした扱った映画など星の数ほどあり、わざわざ総本山の門を叩く必要を感じなかったというわけです。...[続きを読む]

シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム

学生時代、シャーロック・ホームズの小説はたくさん読みました。パイプをくゆらせながらロッキングチェアに深く腰掛け、「ワトソン君…」なんて余裕たっぷりに話しかけながら名推理を展開する。その鋭い着眼点と深い洞察力で、難解な事件を次々と解決していくさまは、読んでいて痛快であり、当時は僕も一端のシャーロキアンでありました。だから、小説から得た鮮烈な印象によりホームズのイメージはいまでも確固たるものであり、い...[続きを読む]