カテゴリー別アーカイブ: コメディ

しあわせの雨傘

最近はどうなのかわかりませんが、ひと頃、午後一時の昼下がりに放映されるドラマ(いわゆる昼ドラ)の特異性がクローズアップされた時期がありました(いまでも?)。特異性というからにはゴールデンタイムの家族向け、F1(20歳から34歳までの女性)層向けのドラマとは一風違った内容であらねばならないわけで、昼ドラはそれゆえにたびたび注目を浴びることとなったのですが、ではその特異性とはひと言で言い表すとどういう...[続きを読む]

僕の大事なコレクション

人が物を集めたがる心理のパターンとして、3つあげられるそうです。ひとつ目が「コミュニケーションツールとして」。物そのものよりもコミュニケーションに重き、比較的手にいれやすいものならどんどん人と交換してコミュニケーションをとろうとするが、完璧にそろえることにはあまりこだわりがない。ふたつ目が「子供の頃にかなえられなかった夢を実現する」こと。子供の頃欲しくても買ってもらえなかった反動で大人になってから...[続きを読む]

ハングオーバー!

僕は酒がほとんど飲めません。飲めてもジョッキでビール1杯が限界で、それ以上飲むと、顔が真っ赤に充血し呼吸が困難になって、頭が重くなって立ち上がることもできなくなってしまいます。というわけで、僕は飲み会では最初の乾杯で付き合う生ビール1杯だけで勘弁してもらい、あとはコーラとカルピスとかのソフトドリンクオンリーとさせて頂いているのです。社会人になってからは、訪問営業系などの体育会系企業に務めたことはな...[続きを読む]

プチ・ニコラ

別に自慢でもなんでもありませんが、僕は小学生の頃、学年でも1、2を争う強烈な妄想家でした(いまもほとんど変わりありませんが)。アニメやRPG、ファンタジー小説が好きだった影響であることはわかっているのですが、いわゆるファミコンバカだとかオタクと呼ばれる熱狂的ゲーマー、アニメファンだったわけではなく、現実の世界をファンタジックに置き換えて見ていた類です。いつか学校全体が異世界にワープして、生徒全員が...[続きを読む]

RV

日本ではアメリカンスタイルのキャンピングカーを見ることはほとんどなく、「キャンプする」と言ったら車に寝泊まりすることではなく、キャンプ場にテントを張って野外生活をするという意味が一般的だと思います。たしかに、日本の道路事情や駐車場の確保などを考えたら、あの観光バスに匹敵する大きさを自家用車として保持することは容易なことではないでしょうし、そもそも買い物に行ったりするにも不便でしょう。というわけで、...[続きを読む]

ズーランダー

小学校の頃は「暗いやつ」と思われることは当時の人間関係において致命的な痛手でした。だから、なるべく明るいやつ、面白いやつと思われることに躍起になっていました。いえ、ほかの同級生が皆同じように思っていたわけではありません。というもの、普通の小学生として振る舞っていればよかったからで、小学生ならではの感性で面白いことは笑い、ふざけるべきところではふざけていればよかったからです。でも、それができなかった...[続きを読む]

地下鉄のザジ

田舎生まれの僕にとって東京そのものもそうですが、発達した交通機関にはちょっとした恐怖を持っていました。高速道路なんかは道路の上にまた道路が敷かれているし、地元をかすりもしない新幹線はその発着点となっていてビュンビュン走っているし、地元で時間帯によっては1時間に1本しかないバスは10分おきくらいにしかも定額で運行されているし、電車に限っては路線図を見ても何がなんだかさっぱりわからない。とにかく、東京...[続きを読む]

イエスマン “YES”は人生のパスワード

山本七平の著書に『空気の研究』というのがあります。目に見えないもの、つまり「空気」としか言いようのないものが日本の社会や人々を支配していることを指摘した名著で、お読みになった方も多いと思います。これを突き詰めて考えてしまうとややこしいのですが、原理としては特に難しいものではなく、よく僕らが無意識のうちに「なんとなく」とか「なりゆきで」と口走ってしまう、行動上の甘えのようなもの。「みんながやっている...[続きを読む]

英国王給仕人に乾杯!

小さなレストランの見習い給仕だった主人公が、ちょっとしたきっかけでトントン拍子に出世していって、ついにはプラハの最高級ホテルのレストランの給仕長になるというストーリー。日本人ならこういうサクセスストーリーは好きですよね。農民の子が出世に出世を重ねて天下を統一した豊臣秀吉に代表されるように、たとえ生まれや身なりは卑しくとも才覚ひとつでのし上がり、たゆまぬ努力と献身が実って社会で大成功を収めた人の話と...[続きを読む]

私がクマにキレた理由

自分を変えたいときにまずやるべきこととして、大前研一氏が3つの要素を提示しています。曰く「1番目は時間配分を変える。2番目は住む場所を変える。3番目は付き合う人を変える」とのこと。時間配分を変えるとは無意味なことに費やしていた時間を有効なことに回すこと、住む場所を変えるとは自分にとって良い影響を受けられる場所に移ること、付き合う人を変えるとはなあなあの関係より刺激を与え合える人と親密になることだそ...[続きを読む]