カテゴリー別アーカイブ: ドラマ

少女は自転車にのって

少女は自転車にのって

僕がこれまで訪れたイスラム教国家と言えば、マレーシアとトルコだけですが、マレーシアは多民族国家なのでイスラム一色に染まっているわけではなく、トルコに至っては政教分離を採用しているのでヨーロッパの都市と見紛うほど(イスタンブールは特に)。いろいろ旅ブログや世界紀行番組を見たりしていると、中東や北アフリカを中心としたアラブ諸国では、たとえ旅行者でも女性は被り物をしなくてはいけなかったり入場を禁止されて...[続きを読む]

黄金のアデーレ 名画の帰還

黄金のアデーレ 名画の帰還

僕は割とよく海外旅行をするほうで、世界遺産をはじめとする名所旧跡はもちろんのこと、その国を代表する博物館や美術館には必ず足を運ぶことにしています。でも正直言うと、古代史や文化史にそれほど強い関心があるというわけではないので、だだっ広い館内を歩いているうちに、飽きが回ってきてソファに腰掛けてうとうとしてしまうことがよくあります。古墳時代の土器や武器、何が書いてあるのかさっぱりわからない古文書など、最...[続きを読む]

屋根裏部屋のマリアたち

屋根裏部屋のマリアたち

メイドとは、個人宅にて清掃、洗濯、炊事などの家庭内労働を行う女性の使用人のこと。もともとは結婚前に奉公に出された若い女性のことだったらしいですが、現在では未婚や既婚に関わらずあくまでも職種を意味するとのことです。その家庭内労働における立ち位置に歴史的経緯があり、古代ローマでは奴隷と明らかな被差別的職種であり、中世においては使用人、また近世以降は家事使用人と、微妙にニュアンスを変えながらも少しずつ酷...[続きを読む]

ひつじ村の兄弟

ひつじ村の兄弟

アイスランドの田舎村で牧羊を営むグミー(主人公・弟)とキディー(兄)は互いにすぐ近くのところで暮らしているにも関わらず、まったくの疎遠状態で協力して事に当たるということをしません。無言の牽制をし合っている感じで、一方が頭抜ければ他方が妬んで足を引っ張ろうとします。憎しみ合っているわけではありませんが、本当は赤の他人になりたいのに、血縁という外すに外せない足かせが無用に関係を煩わしくさせているといっ...[続きを読む]

アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち

アイヒマンショー

アドルフ・アイヒマン。ナチス・ドイツの親衛隊幹部として、主にユダヤ人からなる数百万の人々を強制収容所に移送する指揮的役割を担った人物です。オーストリアでの少年時代は顔立ちがユダヤ人に似ていたことから、ユダヤ人の友だちが多かったそうですが、ヒトラーの演説を聞いて考えが一変。「総統の演説を聞いてから、自分はドイツ民族の敵であるユダヤ人と仲良くしていたことに腹が立った」とし、ユダヤ人に対する感情を燃やし...[続きを読む]

ミリオンダラー・ベイビー

ミリオンダラー・ベイビー

誰しも、夢や恋やあこがれは抱くものですが、到底乗り越えられそうにない壁に突き当たったら、どうすればいいか大きな選択を迫られることになります。諦め時が肝心と言って気持ちを切り替えて別の目的を探す人もいれば、いやここで踏ん張らないと運命を切り拓くことはできないと根性論をぶつ人もいるでしょう。考えたかは人それぞれなので、どちらが正解かなんて答えがあるはずがありません。でも、ドラマやアニメなどでは圧倒的に...[続きを読む]

カミーユ、恋はふたたび

カミーユ、恋はふたたび

過去に戻ってやり直すことが一度だけできるとしたら、多くの人が「恋愛」関係のシチュエーションを選択することと思います。その理由は単純で、恋愛の失敗がその人に与える影響がとてつもない悔恨を伴うものであるとともに、そのあまりの失落感からまたやり直そうと思う気力すら奪われてしまうものであるからで、タイムスリップという人知の及ばない方法しかないと考えるからです。失恋したら気持ちを入れ替えて前を向こうなんて模...[続きを読む]

25年目の弦楽四重奏

25年目の弦楽四重奏

日本にいるときはクラシックコンサートにはまったく足を運ばない僕ですが、ヨーロッパではそれぞれの国ごとに聴きに行ってました。いや、日本人が演奏するクラシックが嫌いなわけでなく、なんとなく日本本来の音楽ではないから気分が乗らないため、わざわざ聴きに行くまでもなく、海外の有名なオーケストラのCDを聞けば十分だと思っているからです。そんな僕がなぜヨーロッパでは足繁くクラシックコンサートに通ったのか。それは...[続きを読む]

マイ・ビューティフル・ランドレット

マイ・ビューティフル・ランドレット

この映画は、パキスタン系でロンドンに住む青年オマールが、友人であるイギリス人のジョニーとコインランドリーの経営を成功させ、ジョニーとの男同士の恋情を深めていくという話。しかし、特にビジネス要素があるわけではなく、旧宗主国と旧植民地との溝は埋まらないながらも、社会的立場が逆転したオマールとジョニーの密な関係を描くことにスポットを当てた作品です。国同士では慣習的な上下関係が存在すれど、個人単位ではそれ...[続きを読む]

サイダーハウス・ルール

サイダーハウス・ルール

ドラマや小説、歌の歌詞などで少年を描く際、何かに縛られて不自由を感じている、古い慣習に息苦しさを感じている、既存の概念を押し付けてくる大人に対抗心を抱く、といった感じで描かれることが多いと思います。少年、だいたい中高生くらいの年代を指すと思いますが、こうした場合、「社会の不条理に対する義憤」「大人が決めた間違ったルールを正す闘争」「何も変えようとしない後ろ向きな姿勢への糾弾」というニュアンスを下地...[続きを読む]