カテゴリー別アーカイブ: ドラマ

ハドソン川の奇跡

ハドソン川の奇跡

この映画の下地となった、2009年1月のUSエアウェイズ1549便不時着水事故は、当時ニュースで大々的に取り上げられていたので、僕もよく覚えています。事故の原因や経緯以上に、乗客や一般人が携帯のカメラで現場の写真を撮ってツイッターなどのSNSで投稿したことで、これまでの報道の在り方を根底から覆すきっかけとなった事故として強く記憶に残っています。テレビよりも早く第一報を送ったのは、近くを航行していた...[続きを読む]

人生はビギナーズ

人生はビギナーズ

「人生はやり直せる」「いつでもリセットして、一からまったく新しい人生を歩むことができる」。なんて、よく聞くセリフだと思います。人生のどこかで大きな挫折に打ちひしがれたり、自殺したいくらい絶望的な状況に追い込まれたりしている人に対して、励ましの意味でかけてあげる常套句と言っていいかもしれません。人によっては、気休めに聞こえたり、その場限りのお情けに思われたりしますし、かなり深みのある人生経験者じゃな...[続きを読む]

大統領の料理人

大統領の料理人

その国名を聞けば、条件反射的に料理を想起するほど、食文化が豊かなフランス。バリエーションが豊富なだけでなく、日本をはじめ各国の公式晩餐会でも取り入れられていることからもわかるように最高級のおもてなし料理として認知されている向きもあります。僕は完全に庶民派なので本格的なフランス料理は食べたことがなく、またパリに行ったときもスーパーで食材を調達するのみでレストランでは食事しませんでしたが、フランス料理...[続きを読む]

オーシャンズ11

オーシャンズ11

泥棒とか盗賊というのは常識的に考えれば憎むべき反社会的な存在でありますが、テレビドラマやアニメでは「弱い者の味方」として描かれることがよくあります。彼らがやっていることは「人の物を盗む」ことに違いないのですが、それが結果的には弱い立場の人たちを救うことになるから主役になり得るというわけです。不当にぶん取られた資産を取り戻してくれたり、過度に税を取り立てる為政者から金品を盗んで民衆に還元したり、こう...[続きを読む]

単騎、千里を走る。

単騎、千里を走る。

もう10年以上前の話ですけど、僕は家の近くの外語センターで中国語の講座を受講していました。そこは、地域のコミュニティセンターにあるような挨拶程度を学ぶカリキュラムではなく、ビジネスマンを対象とした本格的な会話学校でした。規模としてはそれほど大きくはなかったのですが、他のフランチャイズ型の有名英会話学校と明らかに違っていたのが、学べる外国語の豊富さ。英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイ...[続きを読む]

テルマ&ルイーズ

テルマ&ルイーズ

「しがらみ」という言葉を聞いて、プラスかマイナスどちらかのイメージを抱くかと言えば、圧倒的に後者のほうでしょう。おそらくほとんどの人が、拘束とか束縛といった全身が粟立つような強い嫌悪感を想起するものと思います。実際、しがらみには、まとわりつくもの、邪魔をするものといった意味があり、腐れ縁などと言い換えることもできます。このように、どう考えてもポジティブに捉えることのできない、しがらみ。身近な例とし...[続きを読む]

素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー

robotandfrank

二足歩行型ロボットといえば、僕らの世代だと完全にアニメの中の話でした。奇抜な造形の近未来型建築物が立ち並ぶ中、スターウォーズのC-3POみたいな人型ロボットが、あれこれ主人の世話をするという描写がよく見られました。小さい頃の僕は、大人になったらああいうロボットの1台や2台はかしずかせているものと思っていましたが、さすがに現実は追いついてきません。でも、日本のロボット技術は着実に進歩を遂げています。...[続きを読む]

はじまりのうた

beginagain

音楽にはさまざまな効果があることはよく知られており、人類の歴史は音楽とともにあったともいいます。祭祀をはじめ戦闘開始、貴賓歓迎、求愛表現などにも音楽は利用され、リズムは人間の体と、メロディーは脳と結びつきながら発展してきました。気を失った人が意識を取り戻すのは目よりも耳のほうが先ということからも、人間がいかに音楽に敏感であるかということがわかるというものです。これについては、聴覚が大脳辺縁系に直結...[続きを読む]

天才スピヴェット

spivet

「天才は理解されない」ってよく耳にしますよね。何が理解されないのかって、一つひとつの言動もそうですが、やはりその人が周囲に与える「イメージ」ではないでしょうか。言動がおかしいだけであればただの変人で終わりですが、天才が天才たるゆえんは彼らが手がけた創作物を通して世間に認知されるイメージにあるわけです。このイメージという曖昧な言い方こそがすべてを物語っていて、数値やデータで比較対象化することはもちろ...[続きを読む]

ミルカ

milkha

インド、パキスタンといえば、カシミール地方をめぐる小競り合いなどが報じられることからも、仲の良くない国同士というイメージがあると思います。そうした両国が独立から現在まで対立を続けている最大の理由が、宗教間の対立でした。近現代における両国間の歴史を紐解いていくことで、その対立の深さを垣間見てみたいと思います。インド亜大陸(インド、パキスタン、バングラデシュなどがある地域)は、1757年にプラッシーの...[続きを読む]