カテゴリー別アーカイブ: ドラマ

SMOKE

smoke

大学生の頃、日記を付けていました。日記と言っても、毎日欠かさずその日あったことを記述していくスタイルではなく、特別思うことがあったり、書き留めておきたいことがあった時に綴るという程度だったので、本来の意味での日記ではなかったのかもしれません。でも、当時(いまでも)かなり内向的で疑心暗鬼に苛まれ続けていた僕にとって、書き殴ってはどんどん増えていくノートの数が慰めのように思えていたことは事実。初めこそ...[続きを読む]

主人公は僕だった

主人公は僕だった

短編、長編に限らず、小説を書く際にしてはならないことがあります。それは、プロットを組み立てずに書き始めてしまうこと。プロットとは、簡単に言えば「物語の構成を示した設計図」のことで、人によっては詳細なあらすじと捉える場合もあります。もっと細かく定義すると、シーンごとに起きるイベントや登場人物同志のぶつかり合いの設定、起承転結または序破急(冒頭、ヤマ場、どんでん返し、結論)の明確化、文章に緩急をつける...[続きを読む]

生きてこそ

生きてこそ

僕は雪が軒下にまで積もる地域の出身でもなければ、年一度か二度の大雪で電車遅延に立ち往生する東京に住んでいるので、特別雪を怖ろしい存在と考えてはいません。いやむしろ、雪の予報が出ると、子供のように胸を躍らせるほどで(さすがに大はしゃぎはしませんが)、何かしらのイベントのように捉えているフシがあります。雪が降ったら、特別の防寒用のコートを着て、普段は使わないニット帽を被り、滑り止めの付いた靴を履く。そ...[続きを読む]

ヒューゴの不思議な発明

ヒューゴの不思議な発明

子供の頃からずっと継続していることが、僕にあるかと思い浮かべてみましたが、ありませんでした。習い事やゲーム、漫画、いくつか浮かんできましたが、熱中していたり継続はしていたものの惰性で続けていたりと、ケースはさまざまでしたが、そのうちのどれも大人になったいまになっても続けているものはありません。あれほど好きだった漫画や小説も、あれだけハマったゲームも、いまとなっては振り返ってみて何とか思い出すレベル...[続きを読む]

セント・オブ・ウーマン/夢の香り

セント・オブ・ウーマン

僕が初めて香水を付けるようになったのは、大学生になってから。特に体臭が気になるとかというわけではなく、なんとなく「カッコつけたかった」からです。それ以外にも、高校生だと不良みたいに思われこそすれ、大学生になれば逆に対人関係における身だしなみのひとつだと考えていたことにもよります。大学に入ってすぐ付けるようになったのではありませんが、周りの学生たちも付けてるから合わせるという経緯もあり、田舎者の僕に...[続きを読む]

チョコレートドーナツ

チョコレートドーナツ

生きているうちにいつかは、「普通じゃない」という言い方をしたりされることがあると思います。要するに、自分の価値観とは異なる人格や行動などに対して、直感的に感じる「違和感」の発露のことなのでありますが、その違和感の方向性がプラスかマイナスかで問われると、おそらくほとんどが後者ではないでしょうか。どこか、異星人でも見るような視線で、平準的であると信じている自分自身とは異なった行動様式を取る人を忌避しつ...[続きを読む]

ニコラス・ケイジのウェザーマン

ニコラス・ケイジのウェザーマン

大作と呼ばれるハリウッド映画出演作を数多く持ち、日本でも人気が高いニコラス・ケイジ。彼が出演する映画は、必ず話題作として取り上げられ、その少なからずがヒットするわけですが、僕はどうしても彼のファンになれません。もちろん、僕は彼と直接会ったこともないし、遠くから彼の素顔を拝んだことすらありません。彼のファンの大部分がそうでしょうが、僕と彼との関係は映画の出演者とその視聴者であるに過ぎず、彼については...[続きを読む]

トレインスポッティング

トレインスポッティング

何かに夢中になってハメを外すことが「青春」だとしたら、何だって許されてしまうことも「青春」と言わなければならないでしょう。一般に、青春時代とは中学から大学までくらいを指すことを考慮すると、ある程度までのやんちゃなら子供のしたことだからと、たいていは大目に見てもらえます(成人後は責任を問われますが)。だから、青春とは、若者自身の放埒なまでの身勝手さに加え、家族や一定の生活集団における寛容があってこそ...[続きを読む]

キャスト・アウェイ

キャスト・アウェイ

「時が解決する」という言葉があります。何か辛いことがあったり取り返しの付かないことをされた人を慰めるために用いられることがほとんどで、傷心した本人が自分自身に言い聞かせる際の用途はあまりないんじゃないかと思います。というか、言われたくない言葉です。絶望に身を焦がされ、まるですべてを失ったかのように目の前が真っ暗になっているのに、「大丈夫。時が解決するから」なんて遠い目をして言われると、正直カチンと...[続きを読む]

グリーンマイル

グリーンマイル

非常に有名で評価も高い映画ですが、僕にとっては、間延びした感のある退屈な映画だったというのが正直な感想です。この物語の大まかな筋は、コフィという黒人の大男が、女の子ふたりを殺害したかどでで刑務所入りし、ポールら看守たちと交流していくこと。巨漢ながら無邪気で人好きのよさそうな優しさを持ったコフィは、自らにまったく瑕疵はないのに入獄させられたことを一度も釈明することなく、ただひたすら牢の中から、ほかの...[続きを読む]