カテゴリー別アーカイブ: ドラマ

ミルカ

インド、パキスタンといえば、カシミール地方をめぐる小競り合いなどが報じられることからも、仲の良くない国同士というイメージがあると思います。そうした両国が独立から現在まで対立を続けている最大の理由が、宗教間の対立でした。近現代における両国間の歴史を紐解いていくことで、その対立の深さを垣間見てみたいと思います。インド亜大陸(インド、パキスタン、バングラデシュなどがある地域)は、1757年にプラッシーの...[続きを読む]

SHAME -シェイム-

アルコール、ニコチン、ギャンブル、薬物などに対し、身を持ち崩すまで惑溺してしまう現象のことを「依存症」と呼びます。最初はストレス解消といった軽い動機で始めたことが、いつしかそれがないと落ち着かなくなり、やめると苛立ちや不安、絶望感が訪れたり、辛い禁断症状が現れる場合もあります。このように、対象に支配され、自分の意志で欲求をコントロールできなくなるのが依存症です。依存症は、物質に対する依存症(アルコ...[続きを読む]

ドリフト 神がサーフする場所(ところ)

大学一年生の頃、僕はサーファーでした。すみません。言い過ぎました。正確には、丘サーファーです。ボードの上に立って波のうねりを捕えて華麗に滑走する、なんてことは一度もできず、ただボードに腹這いになってパドリングで波に向かっていくも、結局立ち上がることすらできず、一度も波に乗ることのできなかったサーファーでした。大学のキャンパスが湘南の近くだったこともあり、夏前から友だちと2人で海岸通のサーフショップ...[続きを読む]

メイジーの瞳

両親が子供の前で口喧嘩して子供に影響を及ぼさないなんてことは絶対にあり得ません。無邪気であり無力でもある子供は、両親のことは「自分のことをつねに真剣に考えてくれている」と信じ込んでいます。自分にとって唯一の味方であるはずの両親が互いに目玉を剥き出して口論をしている。そんな姿は、子供に対する両親の裏切り行為であり、もともと脆弱である子供の精神をさらに不安定にすることにほかなりません。両親がしょっちゅ...[続きを読む]

きつねと私の12か月

小学校低学年の頃だったと記憶していますが、家でウサギを飼っていました。ウサギを飼っていたのは時期を分けて2回あります。初めての時は幼稚園で飼育していたパンダウサギの子供をもらってきた時、2回目は近所のおじさんが山で捕まえてきた野ウサギをもらった時です。どちらも、父が作ったウサギ小屋に放り込み野菜などを与えながら、家の中に置くことはできなかったので駐車場の脇で飼育していました。パンダウサギはそれほど...[続きを読む]

ワン チャンス

この映画は、生まれて持った才能があるのに自信が持てず開花させずにいた男性が、ようやく掴んだ最後のチャンスをものにしてスターになるというストーリー。一発逆転とか大どんでん返しとかいうような、棚からぼたもち的な奇跡ではなく、主人公のポールはオペラを歌いこなす類まれな才能を持っていて、さまざまな紆余曲折を経てそれが大一番で認められるという展開です。僕はもちろんオペラのことなんてまったくわからないですけど...[続きを読む]

ターミナル

空港は僕の好きな場所のひとつです。空港は、ただ単に、飛行機への搭乗手続きを済ませるためだけに利用する場所ではありません。個人的な楽しみを味わう時間を見越して早めに到着するようにしています。特に何かをするわけではありません。「空港にいる」という実感を噛みしめるためです。以前は、チェックイン(搭乗手続き)を早めに済ませてしまうと到着した空港で荷物が最後のほうに出てくるという説を信じていた時期もありまし...[続きを読む]

遠い空の向こうに

レコードからMP3プレーヤー、黒電話からスマートフォン、鉛筆からワープロ、小銭入れからSuica、百科事典からGoogle検索。これら、時代の推移とともに移り変わっていった(あるいは移り変わりつつある)デバイスを、いまパッと思いついたまま列挙したものです。左辺を従来型とすれば、右辺は現代仕様と呼べるかと思います。もちろん、左辺が完全に廃れたものと言いたいわけではなく、ごく少数の懐古主義者を除いて、...[続きを読む]

ラン・ローラ・ラン

いつだったか、会社で受けた健康診断がきっかけでランニングを始めたことがあります。当時は、バランスの取れた食事をとったり定期的に運動をすることもなかったので、腹が出っ張ってきたなという自覚はあったのですが、「肥満」と診断されたことにはさすがに面食らいました。そういえば、これまで何の気なしに履けていたズボンが、しゃがみ込むと腹部や太ももあたりに窮屈を感じるようになったり、長年の定番だったお気に入りのシ...[続きを読む]

マネーボール

いまとなってはすっかり関心を失ってしまったのですが、僕は学生時代、熱狂的なプロ野球ファンでした。好きな球団は読売巨人軍で、テレビ中継での観戦は欠かさなかったのはもちろんのこと、延長戦になってテレビ中継が終わってもラジオをつけて戦況に一喜一憂するという熱の入れよう。さすがに全試合というわけではありませんでしたが、オープン戦含め、ペナントレース開幕から終盤にかけて、テレビ中継があれば必ずチャンネルを合...[続きを読む]