カテゴリー別アーカイブ: ドラマ

フィールド・オブ・ドリームス

フィールド・オブ・ドリームス

「夢」って何でしょう。いちばんわかりやすい例でいうと、「大きくなったらパイロットになりたい」とか「お金持ちになって外車を乗り回したい」とか「世界を征服したい」とか、サンタクロースには頼めない人間的な成功を求める願望のことなのではないかと思います。要するに、達成するにはハードルが高く現実的には無理かもしれないけど、そこに至るまでの過程で得られる偶発的かつ実益的な成果を期待できるに値する大きな壁とでも...[続きを読む]

ウェイバック -脱出6500km-

ウェイバック

ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ著『竹林はるか遠く』という、ベストセラーとなった本があります。この本は、第二次世界大戦において日本の敗色が濃厚となった1945年の夏、ソ連が日ソ中立条約を一方的に破棄して対日参戦を開始した頃の話で、当時朝鮮北部の羅南に住んでいた日本人一家が日本まで決死の逃避行を繰り広げるというものです。羅南から京城、釜山まで、貨物列車に便乗させてもらいながら内地を目指しますが、列車の荷...[続きを読む]

ホテル・ルワンダ

ホテル・ルワンダ

1990年から1993年にかけて、フツ族の政府軍とツチ族のルワンダ愛国戦線との間で行われたルワンダ内戦。93年8月のアルーシャ協定により和平合意が成立しましたが、その後もルワンダ愛国戦線の侵攻による北部地域におけるフツの大量移住や、南部地域のツチに対する断続的な虐殺行為などを含む紛争は続きました。そんな中、94年4月、フツ族のハビャリマナ大統領を乗せた飛行機が何者かによって撃墜されたことが引き金と...[続きを読む]

イントゥ・ザ・ワイルド

イントゥ・ザ・ワイルド

大学時代にすべきことでしなかったことは数えきれないほどありますが、その中でも特に、せずに後悔していることが「できるだけたくさんの人に会うこと」でした。後悔と言うか、そもそもいまでも人見知りが激しく人とは距離を置かないと不安で仕方ない僕が、たとえ大学時代に戻ってもやり直せるはずがないので、女々しい無い物ねだりと言うべきなのでしょうが、とにかく未練を残していることは事実です。まぁ、そういった現実的なこ...[続きを読む]

神々と男たち

神々と男たち

ごくたまにですけど、僕が住むアパートにもキリスト教教会の人が「お話を聞いてほしいのですが」といった感じで勧誘に訪れます。そのたびに僕は、インターホン越しに「結構です」と冷たくあしらって追い返すということを繰り返しています。おそらく、日本のどこでも、キリスト教に限らず似たような勧誘活動が行われているのでしょうが、考えてみればこれはとても冒険的で危険の伴うことなのではないかとも思うのです。たとえば、自...[続きを読む]

星の旅人たち

星の旅人たち

記録としては951年のものが最古で、最盛期の12世紀には年間50万人を数えたという、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼。813年、隠者ペラギウスは天使のお告げにより、この地に聖ヤコブの墓があることを知らされ、星の光に導かれて司教と信者がヤコブの墓を発見。これを記念して墓の上に大聖堂が建てられました。以来、聖ヤコブの聖遺物が祀られている大聖堂を目指して、世界中から巡礼者が集まってきます。巡礼者...[続きを読む]

突入せよ!「あさま山荘」事件

突入せよ! 「あさま山荘」事件

僕が中学の頃、ソ連が崩壊しました。それまではアメリカとソ連という超大国が西側と東側とで世界を二分し、それぞれの政治経済体制である資本主義と社会主義を大義として掲げ、戦争(熱戦)という手段を駆使しない陣取り合戦を繰り広げていました。これを冷戦時代と言いました。第二次大戦後、急激に勢力を拡大してきたソ連によって世界が赤化するのを防ぐため、アメリカは日本や欧州西側諸国に資本主義の恩恵を目一杯振りまいて経...[続きを読む]

エリックを探して

エリックを探して

僕が大学生の頃でしたから、もうずいぶん前のことです。その当時街で見た看板でいまだにはっきりと記憶に残っているものがあります。場所も明確に覚えていて、渋谷のスペイン坂。パルコの入口と正対する格好で設置されていたと記憶しています。誰の目にもつく巨大な看板は音楽CDの新譜の販促用で、ポーズを決めたロックミュージシャンに被さるように、とあるキャッチコピーが添えられていました。そのキャッチコピーとは「浜田省...[続きを読む]

ウィンターズ・ボーン

ウィンターズ・ボーン

まずびっくりしたのが、この映画の主人公リーの年齡が17才という設定だったこと。僕はてっきり、一緒に住んでいる小さい男の子と女の子の母親がリーなんだろうなと思っていたのですが、お姉さんだったとは思いも寄らず、しかもまさかのハイティーン。これが日本人だったら、原宿あたりで買ったピンク系のフリフリの洋服を着て街ゆくイケメン男子に熱視線を送る純朴な子供にすぎないのですが、リーの表情からうかがえるのは、そん...[続きを読む]

バビロンの陽光

バビロンの陽光

この映画は、2003年にアメリカが引き起こした戦争によってサダム・フセイン政権が崩壊した後のイラクを描いた作品です。それで主人公も当然イラク人だと言いたいところですが、行方不明の父イブラヒムを捜すアーメッドとその祖母は北部クルド人居住区の出身。つまりクルド人です。彼らはヒッチハイクをしたりバスを乗り継いだりしながら、イブラヒムが収容されているとされるナシリヤを目指しますが、その間、クルド語が通じな...[続きを読む]