カテゴリー別アーカイブ: 戦争

ハート・ロッカー

僕は風船が怖くてたまりません。空高く浮かんでいるのはいいんです。細長い尻尾を付けた楕円形が優雅に風に揺られながら、ゆらゆらと宇宙に吸い込まれるように天を目指して上昇していっている姿を見る分には問題ないんです。むしろ、そういう時の風船は好きです。のらりくらりと風まかせに舞っているのがとても楽しげで、それでいて羨ましくもあって、気がついたら消えて見えなくなるまで見つめていたりします。そう、空高く浮かん...[続きを読む]

ブラックホーク・ダウン

1993年10月3日、混迷するソマリア情勢に解決策を見出だせずにいた国連をよそに、アメリカ軍はソマリア民兵のアイディード将軍の副官2人を捕らえる独自作戦を挙行。30分という短時間で片がつくという公算を立てていましたが、作戦中に中型多目的軍用ヘリコプター・ブラックホークが撃墜されたことで様相が一変。以後、モガディシュ市内に取り残されたアメリカ兵を救出する作戦が行われることになります。レンジャー部隊な...[続きを読む]

ジョニー・マッド・ドッグ

僕がまだ地元にいた頃、住んでいた小さい町内を、爆音を轟かせながら走り抜けるバイクの一団によく悩まされました。4、5人だったので暴走族というほどの規模ではないため、田舎ヤンキーとでも呼んでおきましょうか。彼らは、いつも大通りを(といっても片道一車線の市道ですが)猛烈なスピードと爆音で駆け抜け、時にはスピーカーから大音量の音楽を垂れ流したり、いい気になって奇声を発したり、とにかくやりたい放題といった感...[続きを読む]

さよなら子供たち

この映画は第二次大戦中のユダヤ人迫害をテーマに描いた作品で、罪のない無邪気な子供たちに突きつけられた戦争の現実を描いた作品として高く評価されています。ナチス・ドイツによるユダヤ人に対する残酷な仕打ちを描いた映画は結構あるのですが、この映画に関しては戦争や拷問などの描写はなく、ただユダヤ人だからという理由で、友情が芽生えつつあった新入生が連行されていくという様が描かれています。ではなぜユダヤ人は迫害...[続きを読む]

スリー・キングス

ここ数年で、テレビや新聞といったマスメディアに対する信頼はガタガタとなってしまいました。原因は言うまでもなくインターネットの普及によるもので、日本を貶める報道をしている、日本または日本人の活躍を報道しない、自分たちが儲けるためだけに情報を歪曲している、といった怒りの主張が連日ネット空間を飛び回っています。抗議はネットの中だけにとどまらず、NHK受信料契約の解約、スポンサーへの電凸、繁華街でのデモ行...[続きを読む]

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