カテゴリー別アーカイブ: あ行

ウェイバック -脱出6500km-

ウェイバック

ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ著『竹林はるか遠く』という、ベストセラーとなった本があります。この本は、第二次世界大戦において日本の敗色が濃厚となった1945年の夏、ソ連が日ソ中立条約を一方的に破棄して対日参戦を開始した頃の話で、当時朝鮮北部の羅南に住んでいた日本人一家が日本まで決死の逃避行を繰り広げるというものです。羅南から京城、釜山まで、貨物列車に便乗させてもらいながら内地を目指しますが、列車の荷...[続きを読む]

イントゥ・ザ・ワイルド

イントゥ・ザ・ワイルド

大学時代にすべきことでしなかったことは数えきれないほどありますが、その中でも特に、せずに後悔していることが「できるだけたくさんの人に会うこと」でした。後悔と言うか、そもそもいまでも人見知りが激しく人とは距離を置かないと不安で仕方ない僕が、たとえ大学時代に戻ってもやり直せるはずがないので、女々しい無い物ねだりと言うべきなのでしょうが、とにかく未練を残していることは事実です。まぁ、そういった現実的なこ...[続きを読む]

エリックを探して

エリックを探して

僕が大学生の頃でしたから、もうずいぶん前のことです。その当時街で見た看板でいまだにはっきりと記憶に残っているものがあります。場所も明確に覚えていて、渋谷のスペイン坂。パルコの入口と正対する格好で設置されていたと記憶しています。誰の目にもつく巨大な看板は音楽CDの新譜の販促用で、ポーズを決めたロックミュージシャンに被さるように、とあるキャッチコピーが添えられていました。そのキャッチコピーとは「浜田省...[続きを読む]

ウィンターズ・ボーン

ウィンターズ・ボーン

まずびっくりしたのが、この映画の主人公リーの年齡が17才という設定だったこと。僕はてっきり、一緒に住んでいる小さい男の子と女の子の母親がリーなんだろうなと思っていたのですが、お姉さんだったとは思いも寄らず、しかもまさかのハイティーン。これが日本人だったら、原宿あたりで買ったピンク系のフリフリの洋服を着て街ゆくイケメン男子に熱視線を送る純朴な子供にすぎないのですが、リーの表情からうかがえるのは、そん...[続きを読む]

エターナル・サンシャイン

エターナル・サンシャイン

嫌な記憶をきれいさっぱり忘れてしまいたいと願うのは誰だって同じことです。体験としてはもう済んだことなのに、その嫌な記憶がいつまでもついて回って楽しいことも楽しいと思わせてくれなかったり、ある程度落ち着いた頃合いにふとしたことで浮き上がってきて精神を不安定にさせられたり、感情の襞にしがみついた負の記憶はなかなか忘却の彼方に消えていってはくれません。とは言え、その場できれいさっぱり忘れられることができ...[続きを読む]

エンド・オブ・ホワイトハウス

エンド・オブ・ホワイトハウス

アメリカのワシントンDCに観光に行った時、やはりいちばんの目当てはホワイトハウスでした。ニューヨークから高速バスでワシントンDCのユニオン駅に到着し、スミソニアン系の博物館・美術館をいくつか回ってからリンカーン記念館まで足を運び、観光最後の締めにホワイトハウスへと向かいました。ワシントンDCの主な観光名所はほぼひとつのエリアに固まっているとはいえ、なにせひとつひとつの区画が広大なので、ホワイトハウ...[続きを読む]

エクスペンダブルズ2

エクスペンダブルズ2

コンピレーションアルバムと分類されるCDアルバムがあります。代表的なものとして「NOWシリーズ」「MAXシリーズ」と言えば、あぁ、あれねと頷いてもらえると思います。要するに流行りの歌を集めたアルバムのことですが、単に人気の曲ばかりを鷲掴み的に編集したものだけでなく、バラードやダンス、ユーロビート、ヒーリングなど、特定のジャンルに沿ってまとめたものもあり、そのいいとこ取りのコンセプトが高付加価値感と...[続きを読む]

アンコール!!

アンコール!!

この映画の主人公アーサーは、僕とタイプが非常に似ています。周りと溶け込むことを嫌っていつも単独行動を取る、人からのアドバイスを軽蔑と受け取り意固地になる、俺は誰からも嫌われていると思い込む、家族ですら敵であると身構える。まさに僕そのものでした。一匹狼といえば格好良いのかもしれませんが、接近してくる誰をも攻撃的な眼差しで警戒し、向こうから何か言ってくる前に激しく罵倒して追い返そうとする態度は、孤独と...[続きを読む]

エクスペンダブルズ

エクスペンダブルズ

本来の商品・サービス(主たる人気商品)とは別の商品・サービス(従たる不人気の商品)をセットで販売する方法・手法のことを「抱き合わせ商法」と言います。こんな売り方、誰がどう見ても消費者の足元の見た卑劣なやり方に違いないのですが、どうしてもその商品を欲しい人なら、多少心のうちで舌打ちしようとも買ってしまうわけです。この点、オークションに参加する人の心理に近いのかなという感じがします。どんどん値段が吊り...[続きを読む]

男たちの大和 / YAMATO

男たちの大和

1941年12月16日に就役し、翌2月12日に連合艦隊旗艦となった戦艦大和。大日本帝国海軍が誇るこの戦艦は、全長263m、排水量73,000トン(満載)、そして史上最大の46cm主砲3基9門を備えた桁外れの超弩級戦艦として世界にその名を轟かせていました。また、その艦名に日本そのものを意味する「大和」と名付けられたことからも、当時の日本人が大東亜戦争必勝をこの艦に託し、戦局打開の切り札としての期待を...[続きを読む]