カテゴリー別アーカイブ: は行

フランス組曲

フランス組曲

1940年6月、フランスはドイツ軍によってパリを占領され降伏。ドイツのポーランド侵攻でドイツに宣戦布告した後はしばらく戦火を交えることはありませんでしたが、突如として起きたドイツのオランダ・ベルギー侵攻後、わずか1ヶ月後にパリが陥落し、フランス第三共和政は崩壊しました。6月22日に休戦協定が締結、7月10日には自由地区のヴィシーに親ドイツのフランス政府が成立。形式的にはフランスにヴィシー政府の主権...[続きを読む]

火の山のマリア

ixcanul

この映画のテーマとなっているのが、南米の先住民族であるマヤ人。メキシコ南部から中央アメリカ北部にかけての地域に居住するアメリカ州の先住民族であり、多数派のスペイン文化に大きく影響を受けつつ伝統的な生活を続けています。「マヤ」と聞くと即座にマヤ文明を想起する通り、紀元前後から16世紀頃までスペインの侵略を受けるまでの大文明を築いてきた人たちのことです。そのマヤ文明の歴史をたどってみると、3世紀には低...[続きを読む]

東ベルリンから来た女

東ベルリンから来た女

ヨーロッパ旅行中、ベルリンの壁を見に行きました。それが、ドイツのベルリンという都市を東西に分断するためにそびえ立っているものだということは幼い頃には何かで知っており、学生になってから、その壁がハンマーで叩き壊わされる映像が頻繁にテレビで流れたのを強烈な印象とともに記憶しています。なので、僕自身がリアルタイムで見聞きした歴史をこの目で見られるということに興奮していたのですが、実物を目にするや、高速道...[続きを読む]

ひつじ村の兄弟

ひつじ村の兄弟

アイスランドの田舎村で牧羊を営むグミー(主人公・弟)とキディー(兄)は互いにすぐ近くのところで暮らしているにも関わらず、まったくの疎遠状態で協力して事に当たるということをしません。無言の牽制をし合っている感じで、一方が頭抜ければ他方が妬んで足を引っ張ろうとします。憎しみ合っているわけではありませんが、本当は赤の他人になりたいのに、血縁という外すに外せない足かせが無用に関係を煩わしくさせているといっ...[続きを読む]

プレミアム・ラッシュ

プレミアム・ラッシュ

いまでこそ、書類はデータ化してインターネットで手軽に送れる時代になりました。ですが、インターネットがなかった頃、あるいは原本を送付しなければならない場合については、宅配業者を利用することが一般的でしょう。で、真っ先に思いつくのが、郵便。民営化されたとは言え、手紙をはじめ小包を送るという業務に変わりはなく、それにどんな小さな町にも郵便局は1軒はある(たぶん)身近なものなので、やはりいまも昔も配達をお...[続きを読む]

僕はラジオ

僕はラジオ

知的障害者と聞くと、つねに「あーあー、うーうー」と唸っていて、突然癇癪を爆発させて暴れだすという負のイメージが抜けきりません。僕が小学校、中学校の頃にこういう生徒がいて、幾度となくそうした様子を目撃してきた経験が強く作用しているからでしょう。結局彼らは、健常者と一緒に学校生活を送ることができず養護施設に入れられたということも、僕が彼らを理解することができない要因のひとつだったかと思います。先生の指...[続きを読む]

「僕の戦争」を探して

僕の戦争を探して

「ビートルズ」ってだけで、目を爛々と輝かせながら何時間も延々と語れたり、ゆかりのグッズに囲まれて生活をしていたり、カラオケで彼らの曲しか歌わないという人の話はよく耳にします。いわゆるマニアと呼ばれる人たちのことですが、そこに偏屈な信奉者、蒐集家といったニュアンスはほとんどなく、どことなく高尚な雰囲気すら感じてしまいます。ビートルズはポップミュージックという大衆的なジャンルのミュージシャンではあるの...[続きを読む]

ハドソン川の奇跡

ハドソン川の奇跡

この映画の下地となった、2009年1月のUSエアウェイズ1549便不時着水事故は、当時ニュースで大々的に取り上げられていたので、僕もよく覚えています。事故の原因や経緯以上に、乗客や一般人が携帯のカメラで現場の写真を撮ってツイッターなどのSNSで投稿したことで、これまでの報道の在り方を根底から覆すきっかけとなった事故として強く記憶に残っています。テレビよりも早く第一報を送ったのは、近くを航行していた...[続きを読む]

ファーゴ

ファーゴ

世間をアッと言わせるような大事件も、蓋を開けてみれば実は狂言だったということが往々にしてあります。この自作自演とかやらせとか言い換えられ得る狂言は、もちろん誘拐や強盗といった犯罪を自分ででっち上げて不当な利益を得る手段のこと。もっと簡単に言えば、犯罪の被害者になったとそれらしい嘘をついて相手を騙すことにほかならず、当然のことながら罪に問われます。よくあるタイプとして、強盗被害に遭ったと嘘をついて店...[続きを読む]

ホステル

hostel

海外を数ヶ月単位で旅するバックパッカー御用達の宿と言えば、ゲストハウス。いわゆる安宿というやつで、外国人が集まる観光地には必ずいくつか存在し、バックパックを背負った長期旅行者の溜まり場となっているところでもあります。中に入ると、たいていバーが併設されたレセプションがあり、ロビーではさまざまな国籍の旅行者がビールを片手に交流を深めている様子がうかがえます。で、肝心のお部屋のほうと言えば、そのほとんど...[続きを読む]