カテゴリー別アーカイブ: は行

パフューム ある人殺しの物語

パピューム

街を歩いていて欧米人とすれ違った瞬間、鼻をつく香水の強い匂いに眉をひそめることがよくあります。日本人が好む、控えめでほのかに香るタイプではなく、まるでお風呂用洗剤みたいな、およそ外出向けとは思えないその激臭に目眩がするような不快感を催すこともしばしばです。もちろん、欧米人のすべてがそういった強い香水を身にふりかけているわけではないのですが、匂いの強弱はあれど、彼らからは何かしら香水の匂いを感じます...[続きを読む]

パリ、ジュテーム

パリ、ジュテーム

パリを舞台に「愛」を描いたオムニバス形式の作品。僕はパリには行ったことがなく、エッフェル塔とか凱旋門とかの観光名所ならまだしも、何区の何公園とかどこどこの有名レストランだとか言われてもちっともわかりません。しかし、全編パリで撮影されたこの映画がなぜ「愛」をテーマにしたかについて何となくわかる気がするし、ロケ地をニューヨークやロンドンなどではなくパリにしたのかもわかる気がしています。なぜかというと、...[続きを読む]

ビートルジュース

ビートルジュース

小学校1年か2年の頃だったと思いますが、当時仲の良かった友だちと「死んだらどうなるんだろうね」という話で盛り上がった記憶があります。所詮子どもが話題にするなので、死ぬときの苦しみや残していく人たちに対する惜別の情などを俎上に上げることなどするはずもなく、ただひたすら死後の世界についてだけ、あることないこと面白おかしく話していただけ。死後の世界、つまり死んだら天国に行くのかそれとも地獄に落ちるのか、...[続きを読む]

ホワイトハウス・ダウン

ホワイトハウス・ダウン

本来自分はまったく無関係なのに、たまたまその場に居合わせただけで一国の命運を左右する事態に巻き込まれていく。アクション映画ではよくある設定ですが、こうした事態が現実として発生し、その行く末があなたに委ねられたとしたら、もうポップコーンを片手に客観的に見てはいられなくなります。どういうシチュエーションを想定するかにもよりますが、たとえば異星人の襲来、巨大地震の発生、サイバーテロで国家機能が完全麻痺な...[続きを読む]

パラダイス・ナウ

パラダイス・ナウ

テレビやネットを見ていると、よく「イスラエルで自爆テロ、○○人が死亡」とか「イスラエル軍がパレスチナ自治区に報復攻撃」などというニュースに遭遇します。彼の地から遠く離れた日本に住んでいる僕らには、どこぞの国同士が戦争しているのかなどと思ってしまいますが、「パレスチナ問題」と呼ばれるこの争いは国同士ではなく、国を持つ者と持たない者との争いです。エルサレムを中心としたパレスチナという土地ではもともとア...[続きを読む]

ぼくのエリ 200歳の少女

ぼくのエリ 200歳の少女

今回初めてスウェーデンの映画を見ましたが、まず驚いたのはスウェーデン人の肌が見事なまでに白いということ。白いというより透明度60%くらいの曇りガラスのようであり、別の言い方をすれば生気のない青白さという表現もできるかと思います。雪の白さが肌の色より濃く見えたほどですから。では、なぜスウェーデン人の肌は透き通るように美しいのか。これは単純に、スウェーデンは高緯度に位置し年間を通じて日照時間が少ないと...[続きを読む]

ヒトラーの贋札

ヒトラーの贋札

通貨の価値というのは、その通貨を発行する国の信頼度によって担保されています。信頼度が高いというのは世界で通用するということであり、要するにどこの国に行っても両替ができる通貨のことです。この基準に合致するのは、米ドル、ユーロ、日本円、英ポンド、スイスフラン、カナダドル、スウェーデンクローネだけ。なので、日本人であれば基本的にどこの国の銀行に行っても日本円を現地通貨に両替してもらえるわけです。まぁ、世...[続きを読む]

フィリップ、きみを愛してる!

フィリップ、きみを愛してる!

昔に比べ、日本でも同性愛に対する理解は進んでいると思います。僕が子供の頃は、日本にいる外国人を「ガイジン」と呼んで無意識のうちに区別していたのと同じくらい、同性愛あるいは同性愛者を別の世界の住人みたいに見なしていました。だけど、いまでは規制緩和でコンビニやファストフード店でアジア系の外国人が普通にアルバイトしている現実と同じくらい、同性愛者に対する視線も緩んでいったように思います。 それでも...[続きを読む]

パシフィック・リム

パシフィック・リム

日本の特撮やアニメに強い影響を受けた監督がメガホンを取ったこの映画。ですが、内容的には典型的なハリウッド的SFアクションで、CGを多用した迫力ある映像と兄弟愛、親子の絆が見どころだとしか感じませんでした。ウルトラマンやゴジラみたいに、正義の味方と大怪獣が激突するという基本思想はそのまま受け継がれているわけですが、あくまでも「ハリウッド製」であるため、作品の中に日本的要素や子供の頃見たような懐かしさ...[続きを読む]

ベンジャミン・バトン 数奇な人生

ベンジャミン・バトン

僕は年相応に見られることがありません。10歳くらい若く見られることが多いです。若く見られるんなら老けて見られるより全然マシじゃん、と思われたかもしれません。僕もある時期まではそう思っていました。初対面の人に「何歳に見えます?」と聞いて、思惑通り実年齢より若く見られたあと「実は○○歳です」としたり顔で正解を告げた時、相手が「えー」と驚くのが小気味よくて仕方ありませんでした。しかし、考え方を改めてから...[続きを読む]