カテゴリー別アーカイブ: ら行以下

ワールド・ウォーZ

たとえば、仕事で電話に対応している時、上司から何時にどこそこでミーティングをするという指示が口頭であったとします。とっさのことだったので急いでメモ用紙とペンを探しますが、どこだったかあちこち見回しても見当たりません。そうこうしているうちにミーティングの時間と場所を忘れてしまい、怖い上司に大目玉を食らってしまう。こうなったら、もう頭の中が真っ白です。記憶することなどできようがなく、ひたすらメモ用紙と...[続きを読む]

レールズ&タイズ

男性が乗り物好きであるということは知られた話です。小さい子供に何かプレゼントしてあげようと思ったら、男の子には車のおもちゃ、女の子には人形というのが定番になっています。なぜそうなのかは、心理学や生理学を駆使すれば導き出せるのでしょうが、簡単に言ってしまえば男性は「空間認識力」に長けているからだと説明することができます。この空間認識力とは、つまり遠くの獲物を早く見つける能力のことで、かつて男性の役割...[続きを読む]

レ・ミゼラブル

学生時代は本をよく読みました。中高生の頃はもっぱらファンタジーものとかアニメの原作、日本の小説が中心だったのですが、大学生になってからは外国の古典ばかり手を出すようになりました。文学部所属でもなく特に読む本のジャンルを固定する必要はまったくなかったのですが、その頃は本屋に行っても話題の新刊には一切目もくれず、迷わずに外国古典コーナーに足を運んで次は何を読もうかと舌なめずりしながら物色していたもので...[続きを読む]

ONCE ダブリンの街角で

学生時代、アコースティクギターに打ち込んでいました。特に何かをしたいわけでもなく、日がな一日、何かに取り憑かれでもしたかのように、二万円だか三万円だかで買った安物のギターをかき鳴らしていました。音楽の素養もなく、楽譜すらろくに読めない僕は、初心者向けの教則本と一日中にらめっこしながら、とにかく指を動かして体で覚えることが先決と、慣れないコードに四苦八苦しながら雑音をまき散らす毎日。当時住んでいたア...[続きを読む]

ロスト・イン・スペース

僕が小学生の頃、学研の「学習」と「科学」という月刊誌がありました。学校でテストの点数を上げるための問題集ではなく、国語や算数、理科などに対する興味をもたらすための学習補助的な雑誌だったと記憶しています。販売スタイルは、本屋などで店頭販売するではなく、学研のおばさんなる委託販売員が購読者宅に直接届けるというもの。うちでも、いつの頃だったか購読するようになり、最初のうちは「学習」と「科学」両方とってい...[続きを読む]