ジュマンジ

(1995年 / アメリカ)

ボードに浮かび上がった指示通りの事が現実となってしまう呪われたゲーム“ジュマンジ”をめぐるパニック・ファンタジー。売りに出されていた屋敷に移り住んできた幼い姉弟ジョディとピーターは屋根裏部屋でそのゲーム“ジュマンジ”を発見する……。

古き良きロビン・ウィリアムズ

ジュマンジ

この頃のロビン・ウィリアムズがすごく好きです。何が好きって、やはり何と言っても彼の子供好きしそうな笑顔。当時はまだ40歳台だったかと思いますが、働き盛りでパワフルな壮年というより、両腕を広げて孫を抱き寄せる好々爺のイメージがダブルのです。日本人の俳優に例えると誰になるのかちょっと想像つきませんが、そういった全国的に有名な人を思い浮かべるより、自分の身近な人を重ねあわせたほうがしっくりくるような、そんな包容力を画面越しに感じるのです。彼が出演している作品すべてを観たわけではありませんが、彼が演じるどんな役柄からも伝わってくる優しさと安心感はつねに共通でした。

ロビン・ウィリアムズの映画を見るたびに、思い出す人がいます。その人は僕の身近な人、つまり家族ではなく、地区の子供会で世話人をしていたおじさんです。いまとなっては、彼の名前を思い出すことはできませんが、地区の催しやキャンプファイヤーなどでいつも先頭になって引っ張ってくれ、またとても気さくな性格だったので子供たちから大変好かれていた人です。彼のどんな子供とも分け隔てなく、まるで友だちのように接してくれる姿勢は、引っ込み思案だった僕に対しても同様。しかも、そんな僕を気遣ってか、他の子供たちのことは苗字に「くん」を付けて呼んでいたのですが、僕に対しては下の名前で呼んでくれたのです。これはものすごく嬉しかったことを覚えています。

中学生になってからは彼と会うことも噂話を聞くことすらなくなりました。まだ子供会で兄貴のようなリーダーシップを発揮しているのか、それともどこか遠くへ引っ越ししてしまったのか、まったく消息を聞かされないまま、いつの間にか忘れていってしまいました。

その後、映画をよく観るようになったことがきっかけとなって彼のことを思い出すようになりました。もちろん、ロビン・ウィリアムズの映画です。初めてロビンを見た時からなにか知っているような懐かしいような感じがしていたのですが、テレビ画面を通じて何度かロビンを見かけるうちに、「あ、あの人だ」と思い出したのです。そういえば、彼もロビンみたいな感じで面白いことを言ってたし、ロビンみたいな冒険心を持って引っ張ってくれたし、ロビンみたいな優しい笑顔で笑ってくれた。もしかしたら、彼もロビンのファンで、ああいう子供に好かれる大人になろうと決めていたのでしょうか。いまはもう彼に聞くすべはありません。

だから、僕は定期的にロビン・ウィリアムズの映画を見返すのです。いまの僕は彼と同じくらいの年の大人になろうとしているけど、彼と同じようにはなれようがない。でも、せめて彼のような大人がいて、そんな彼を慕うたくさんの子供たちがいたことは忘れないでいたい。彼が僕らに教えてくれたことは、逆に僕らが子供たちに伝えていかなければならないことだからです。


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