人生に乾杯!

人生に乾杯!

僕が中学生だった頃、家のすぐ隣に設置されていた農協の無人ATMが強盗の被害に遭ったことがあります。その日はテスト対策のため遅くまで勉強していて、家で起きているのは僕ひとり。それに、僕が生まれ育った地域はこれといった商業施設のない住宅街だったので、近所も真っ暗で誰もが寝静まっていた時間帯です。そんな中、夜中の1時頃だったか、外から耳慣れない外国語が聞こえてきました。なんだろうと思って参考書から目を離...[続きを読む]

マルタのやさしい刺繍

マルタのやさしい刺繍

ある程度年歳を重ねて、それでもまだ新しいことに挑戦する意欲を持つということはとても大事なことです。別に、モノにできなくたって上達できなくたって、自分自身の可能性を諦めず、前向きになって取り組んでいく姿勢はとても美しいです。年長の人がそうやって動いていると年若の者まで感化され、全体的に良い波長が形成されていき、継続すればするほどその波は増幅されていくのです。この場合、誰が先に動き出すかがポイントにな...[続きを読む]

96時間

96時間

欧米は「個人主義」、日本は「集団主義」だと言われます。これはもちろん傾向としてでありますが、個々人の差異はあれど、その民族を貫く一本の筋としては間違っていないと思います。思うままに行動できるが責任はその個人が負う「個人主義」に対し、家や会社、学校などの単位で行動し責任は全員で負う「集団主義」。たしかに、欧米人は自分の意見をはっきり主張し自分自身をプロデュースしている印象があり、日本人は何かを決める...[続きを読む]

マンデラの名もなき看守

マンデラの名もなき看守

アパルトヘイトとは何かについて調べてみました。アパルトヘイトはアフリカーンス語で分離や隔離という意味を持つ言葉で、南アフリカ共和国で施行されていた白人と非白人を区別する人種隔離政策とのこと。この白人というのが支配層であるイギリス系住民のことであり、非白人とは要するにそれ以外の人種に属する人たちのことです。それ以外とは、言うまでもなく原住民である黒人、カラードと呼ばれた混血、インド人、アジア人のこと...[続きを読む]

ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛

ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛

連続ものの小説を読むことはよくありますが、上下巻や3、4分冊ならまだしも、さすがにこれほどの分量の大長編は無理だと腰が引けて断念することもよくあります。いちばん初めにそういう心境になったのは、『銀河英雄伝説』でした。高校の頃、友人から面白いからと絶賛されて貸してもらおうとしたのですが、なんと全10巻、しかも外伝も5冊ほどあると聞き、丁重に断りました。当時から読書好きだったとはいえ、あまりにも長い期...[続きを読む]

ヒトラーの贋札

ヒトラーの贋札

通貨の価値というのは、その通貨を発行する国の信頼度によって担保されています。信頼度が高いというのは世界で通用するということであり、要するにどこの国に行っても両替ができる通貨のことです。この基準に合致するのは、米ドル、ユーロ、日本円、英ポンド、スイスフラン、カナダドル、スウェーデンクローネだけ。なので、日本人であれば基本的にどこの国の銀行に行っても日本円を現地通貨に両替してもらえるわけです。まぁ、世...[続きを読む]

インセプション

インセプション

夢は割とよく見るほうです。その日の体調や精神状態の良し悪しに限らず、週に4、5回は起床後に何らかの夢を見たと実感を持ちます。また、電車の吊革に掴まったまま居眠りをしたほんの数分の間でもはっきりとした夢を見ることがありますし、うとうとしながら夢を見ることすらあります。あと、激しい妄想癖があるので、何かに取り憑かれたように没頭している時には、現実との区別がつかなくなり、自分自身が正体不明になってしまう...[続きを読む]

マイケル・コリンズ

マイケル・コリンズ

国の英雄とは、他国に支配された中で民衆を率い独立を勝ち取った、あるいはその端緒となった指導者のことを指すケースがほとんどだと思います。ほかにも、世界的に有名なサッカー選手やノーベル賞受賞者、世界中の教科書にも載っている芸術家なども英雄たる資格はあるでしょうが、文化的偉勲よりも、圧制から祖国を解放したという事実のほうが本当の意味での「英雄」と言えるでしょう。何しろ、英雄が英雄たりうる理由というのは、...[続きを読む]

オーケストラ!

オーケストラ!

1990年代に入ると、それまでの歌謡曲から脱皮した若者向けの音楽が確立され、J-POPという新しいジャンルの音楽が全盛期を迎えます。その頃には音楽再生メディアとしてCDが広く普及したことも追い風となり、次々に生まれるヒット曲で売り上げランキングは毎週変動。そうしたヒット曲をいち早く覚えた人たちが自慢の喉を競い合うため、カラオケボックスが大盛況するという時代でした。当時中学生だった僕のクラスでも同じ...[続きを読む]

フィリップ、きみを愛してる!

フィリップ、きみを愛してる!

昔に比べ、日本でも同性愛に対する理解は進んでいると思います。僕が子供の頃は、日本にいる外国人を「ガイジン」と呼んで無意識のうちに区別していたのと同じくらい、同性愛あるいは同性愛者を別の世界の住人みたいに見なしていました。だけど、いまでは規制緩和でコンビニやファストフード店でアジア系の外国人が普通にアルバイトしている現実と同じくらい、同性愛者に対する視線も緩んでいったように思います。 それでも...[続きを読む]