天空の蜂

天空の蜂

東日本大震災による福島第一原発事故がきっかけで、日本全国で「原発は危険」というイメージが固定し、各地で反原発運動が起こりました。「脱原発」とか「原発やめろ」とか書いたプラカードを掲げたりシュプレヒコールをあげながら繁華街を練り歩くデモ隊の様子が、よくテレビで報道されていたことを覚えています。この動きが盛り上がっていくにつれ各地の原発が停止に追いやられ、その結果、火力発電所が休眠だったものも含めてフ...[続きを読む]

大統領の料理人

大統領の料理人

その国名を聞けば、条件反射的に料理を想起するほど、食文化が豊かなフランス。バリエーションが豊富なだけでなく、日本をはじめ各国の公式晩餐会でも取り入れられていることからもわかるように最高級のおもてなし料理として認知されている向きもあります。僕は完全に庶民派なので本格的なフランス料理は食べたことがなく、またパリに行ったときもスーパーで食材を調達するのみでレストランでは食事しませんでしたが、フランス料理...[続きを読む]

日本のいちばん長い日

日本のいちばん長い日

この映画は、1945年8月14日の深夜から15日にかけて、一部の陸軍省幕僚と近衛師団参謀が中心となって起こした「宮城(きゅうじょう)事件」を基にした作品。はて、宮城事件とは……。終戦間際、それも皇居が舞台のクーデターということで、これほどの大事件を日本人として知らないはずはないと言いたいところですが、正直僕は知りませんでした。学校の歴史の授業では近現代史まで時間的に足りないため、この事件も大東亜戦...[続きを読む]

オーシャンズ11

オーシャンズ11

泥棒とか盗賊というのは常識的に考えれば憎むべき反社会的な存在でありますが、テレビドラマやアニメでは「弱い者の味方」として描かれることがよくあります。彼らがやっていることは「人の物を盗む」ことに違いないのですが、それが結果的には弱い立場の人たちを救うことになるから主役になり得るというわけです。不当にぶん取られた資産を取り戻してくれたり、過度に税を取り立てる為政者から金品を盗んで民衆に還元したり、こう...[続きを読む]

ファーゴ

ファーゴ

世間をアッと言わせるような大事件も、蓋を開けてみれば実は狂言だったということが往々にしてあります。この自作自演とかやらせとか言い換えられ得る狂言は、もちろん誘拐や強盗といった犯罪を自分ででっち上げて不当な利益を得る手段のこと。もっと簡単に言えば、犯罪の被害者になったとそれらしい嘘をついて相手を騙すことにほかならず、当然のことながら罪に問われます。よくあるタイプとして、強盗被害に遭ったと嘘をついて店...[続きを読む]

単騎、千里を走る。

単騎、千里を走る。

もう10年以上前の話ですけど、僕は家の近くの外語センターで中国語の講座を受講していました。そこは、地域のコミュニティセンターにあるような挨拶程度を学ぶカリキュラムではなく、ビジネスマンを対象とした本格的な会話学校でした。規模としてはそれほど大きくはなかったのですが、他のフランチャイズ型の有名英会話学校と明らかに違っていたのが、学べる外国語の豊富さ。英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイ...[続きを読む]

ソードフィッシュ

swordfish

「ハッカー」って聞くと、もうそれだけで犯罪のにおいが鼻をくすぐり、身構えてしまいます。たとえヤフーしか見ないというネットライフを送っているとしてもです。そんな感じなので、僕らが想像する一般的なハッカー像というのは、おおよそのところで一致しているはず。政府や大企業のシステムに侵入して情報を盗んだり、金融機関が管理するクレジットカードのデータベースを操作して不正使用したりして、コンピュータネットワーク...[続きを読む]

アメリカン・ハッスル

americanhustle

いまも昔も、善良な市民から金品を巻き上げる詐欺師の存在が途絶えたことはありません。人を騙して利益を得ようとする人がいない社会など、どんなに治安の良い国でも実現することは不可能。そのうえ、時代が進むにつれて手法はさまざまに変化し巧妙化していくので、警察とのイタチごっこは終わりません。一方で、詐欺師がターゲットとなる人を騙す心理的アプローチはだいたい共通しています。つまり、「ターゲットが騙されたと気づ...[続きを読む]

ホステル

hostel

海外を数ヶ月単位で旅するバックパッカー御用達の宿と言えば、ゲストハウス。いわゆる安宿というやつで、外国人が集まる観光地には必ずいくつか存在し、バックパックを背負った長期旅行者の溜まり場となっているところでもあります。中に入ると、たいていバーが併設されたレセプションがあり、ロビーではさまざまな国籍の旅行者がビールを片手に交流を深めている様子がうかがえます。で、肝心のお部屋のほうと言えば、そのほとんど...[続きを読む]

マリー・アントワネットに別れをつげて

マリー・アントワネットに別れをつげて

この映画の主人公シドニー・ラボルドは、フランス国王ルイ16世の王妃マリー・アントワネット(以下、マリー)付き朗読係としてヴェルサイユ宮殿に給仕していた実在の人物。ただ、映画では実際の彼女とはかけ離れた創作として描かれているので、彼女の人生を追うことはやめておきます(と言うか、検索して詳細が出てこない)。ですが、ほかに興味深い事実を見つけたので、そちらを追ってみたいと思います。それは、マリー・アント...[続きを読む]