ザ・シューター/極大射程

(2006年 / アメリカ)

静かな山中で隠遁生活を送る元海兵隊のスナイパー・スワガー。ある日、彼の下に退役した大佐とその部下がやって来て、「大統領暗殺計画を阻止して欲しい」と要請される。

銃の有効利用とはいったい何だろう

ひと言に銃といっても、さまざまな種類があることはよく知られたこと。日本に暮らしている以上、現実にそれらの区別ができるほど銃を目にする機会はほとんどないわけですが、そんな中でも一番認知度が高いのは、「拳銃」と呼ばれるもの。ピストルや短銃、ハンドガンなどと呼ばれることもあり、日本では警察官や特別な公務員だけが公に携帯することが許されています。海外では護身用として一般市民が所持することは珍しくないようです。この拳銃には2つのタイプがあり、ひとつが弾倉に弾一つひとつ込めるリボルバー式ピストル。もうひとつが弾倉をグリップの中に格納したオートマチック式ピストルです。それぞれ一長一短あり、リボルバー式は構造が単純なので不発や弾詰まりが起きにくいのですが、連射すると弾丸がすぐになくなってしまうのが弱点。オートマチック式のほうは、連続で素早く射撃することができ一度に撃てる弾の数が多いのですが、構造が複雑で故障や不発が起きやすいというデメリットがあります。

拳銃は日本の刑事ドラマなどで「手を挙げろ!」のおなじみシーンで目にすることが多いですが、海外ドラマや映画での銃撃戦でお目にかかるのが多いのは、「ライフル」のほうでしょう。拳銃に比べて銃身が長く、ターゲットを捉えるためのスコープがついているあれです。両手でしっかり固定しなければなりませんが、大きくて威力の高い弾丸を発射できるのが大きな特徴。このライフルにも大まかに2つに分類できます。そのひとつが、ボルトと呼ばれる部品を操作して一発ずつ射撃するボルトアクションライフル。もうひとつが、最初にボルトを一度引けば、引き金を引き続けている限り弾が無くなるまで連射することができるフルオートライフル。双方とも軍用または狩猟用、競技用に使い分けられているようですが、戦争色の濃いアクション映画で目にすることが多いのはフルオートのほうでしょうか。

そのほか、ショットガンやマシンガンもよく知られていますね。ショットガンは、散弾と呼ばれる小さな弾丸を一度に複数発射できたり、単弾(スラッグ弾)と呼ばれる高い威力を持った弾丸を発射できたり、発射できる弾丸の種類が豊富なのがメリット。ただ、ライフルと比べると射程距離がかなり短くなってしまうようですが。また、マシンガンは、大量の弾丸を短い間に発射することができるタイプの銃。ライフル銃よりも持ち運びしやすいサイズで拳銃よりも大量の弾丸を高い発射速度で連射できる一方で、ライフル銃に比べると射程と威力で劣り、拳銃と比べると持ち運びのしやすさで劣るのだそうです。アクション映画では悪役がよく使ってる印象があります。

銃の種類については、もっと調べればたくさん出てくるのでしょうけど、大まかに挙げると上記の通りになるかと思います。と、調べるのは簡単なのですが、僕は本物の銃というものを見たことがありません。たしか、小さい頃、おじいちゃんの家かどこかで猟銃を見たような記憶があったりなかったりするのですが、それはすでに飾りになっていて発砲できないように手が加えられていました。かつてベトナム旅行した際、ベトナム戦争時に作られたトンネルが現存している、クチという観光地に、射撃体験ができるところがあったのですが、多少の興味を引かれつつも結局やりませんでした。単に興味本位の人生体験だとしても、銃は触ってはいけないものという自己規制が無意識のうちに強く働いたのでしょうか。射撃、狙撃、射殺、暗殺……。こういうのは、映画の世界だけで楽しむべきだと思っています。


閲覧ありがとうございます。クリックしていただけると励みになります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください