スラムドッグ$ミリオネア

(2008年 / イギリス)

『トレインスポッティング』のダニー・ボイル監督が手掛けた社会派エンタテインメント。インドのスラム育ちのジャマールはクイズ番組に出場し、あと1問で大金獲得という段に到達。だが無学な彼は不正の嫌疑を受け、警察から尋問されるはめに。

億万長者になりたいかぁ

スラムドッグ$ミリオネア

僕が中学・高校の頃は、主要民放各局がそれぞれ看板クイズ番組を持っていて、僕も夢中になってみていた記憶があります。それも、アタック25とかの一般向けじゃなくて、クイズ研究会とかに所属しているプロが出場していた本格派なやつです。どれもレベルが高くて、クイズの解答はまったくわからなかったけど、いまでいうアキバ系っぽい人たちが超高速で早押しして正解してたのを面白く見てました。

その後、バブルが崩壊して景気が冷え込むと、各クイズ番組は予算縮小の槍玉に挙げられ次々と終了。僕が大学生になったら絶対に出場してやると楽しみにしていたウルトラクイズもついに終わってしまいました。残ったのは高校生クイズくらいでしょうか。出場資格はありましたが、当時コミュ障で(いまもです)仲間を3人集められなかったので断念しました。

いつだったか、フジテレビでみのもんた司会の「クイズミリオネア」が始まりました。その頃はすっかりクイズ熱は冷め、ほとんど観たことはなかったのですが、出演者に対してみのが睨みを利かす演出より、「4択なんて簡単じゃん!」と感じたのを覚えています。クイズも、歴代のウルトラクイズ王者なら確実にミリオネアになれるじゃんって思えるくらい、難しいものには思えませんでした。お助けシステムも邪道だし。

さて、この映画。劇中、よく「運命」という言葉が出てきます。人生の岐路に立ったときしなければならないことは、猪突猛進(早押し)ではなく選択(4択)。それに、その選択の背景には、その人が歩んできたドラマが潜んでいる。選択に迷った時には、電話とか50/50を使って支えになってくれる人に頼ることも許されている。こう考えてみると、僕が少年の頃クイズ番組を夢中になって観ていたのは、単にエンターテイメントとしてではなく、人生について深く考え始めていたからだったのだろうか。その答えはいまになっても出ていないけど。


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