タグ別アーカイブ: トム・クルーズ

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア

「吸血鬼」と聞けば、条件反射的にドラキュラ伯爵をイメージする人は多いでしょう。かくいう僕もそうです。でも、それと同時に、ドラキュラは創作における架空の人物であり、ひいては吸血鬼自体が想像上の産物であると連鎖的に思い浮かべることと思います。それはおそらく正しい認識のはずです。ドラキュラの出自が小説であることは言うまでもなく、吸血鬼は狼男やフランケンシュタインと同じように、世界中で知られている怪物では...[続きを読む]

コラテラル

地方から東京に出てきて、これだけたくさんの人がいるのだから、きっとすぐに仲の良い友だちができる。田舎では町内会やら地元の行事やらのしがらみがあって、一度でもボイコットすれば即座に村八分にされたけど、東京に出てくればそんな面倒なんてなく、無理に深入りしてこない心地良い人間関係を持てる。こんな思いを抱いて上京してくる人は結構いるんじゃないかと思います。つまり、閉鎖的で因習的な地方から、開放的で寛容な東...[続きを読む]

ミッション:インポッシブル

小さい頃、父が見ていたのに便乗して、よく海外ドラマを観ていました。当時、日本テレビだったか、日曜の夜10時頃からアメリカの人気ドラマが放送されてて、それを録画して翌日の月曜の夕食どきに観るのが恒例となっていました。その番組は、向こうで人気のドラマをリアルタイムで放送するのではなく、やや旬の過ぎた作品を流すというスタイルで、中高年がターゲットだったのかなと思います。まぁ、その頃はインターネットはおろ...[続きを読む]

マイノリティ・リポート

「新宿の母」というのに代表されるように、よく当たると評判の占い師がそこらかしこにいて、恋愛や仕事などの運勢を占ってもらうために長蛇の列を作るとか、場合によっては数か月待ちなんていう話を耳にします。本当に当たるからなのか、はたまたメディアで大々的に取り上げられたからなのかはわかりませんが、僕は自分の人生を知るために占い師を訪れたこともなければ、占ってもらおうと思ったこともありません。朝のテレビでスポ...[続きを読む]

マグノリア

いつもはうまくいっていたこと、あるいはいつもだったら気にもかけないほど普通にできていたことが、ある時なんらかの理由でできなくなってしまったら、誰だってパニックに陥ります。それは、いつもは冷静だとか完璧主義者だと言われている人にこそ顕著で、普段は物静かで言動で目立つことはないのに、突然顔が上気して金切り声を上げたりデスクを拳でドンドン叩いたりするという場面というのは往々にして遭遇するものではないかと...[続きを読む]

バニラ・スカイ

大学生の頃までは、女の子にモテる最大の要素は「ルックス」だと本気で考えていました。つまり、顔が俳優やアイドル並みに美形で、最低でも175センチ以上の長身であれば、それだけで女の子から憧れのまなざしを受けることができるものだと本気で思い込んでいました。OLが結婚相手に求めた条件を高学歴、高収入、高身長とした、いわゆる三高は、さすがに理想の範疇であると青年期の僕も理解していましたが、やはり「ルックス」...[続きを読む]