タグ別アーカイブ: マギー・グレイス

ザ・フォッグ

霧が街を覆い尽くすと聞いただけで、その向こうから世にも怖ろしい悪鬼がやって来て住民を皆殺しにするような、深い恐怖に身が竦んでしまうのは別にホラー映画の見過ぎでも何でもない、ごく自然な心理作用です。ここで言う霧とは、早朝に視界が薄い乳白色に曇る程度の霧のことではなく、まるで煙幕を張られたように真っ白い気体に周囲を覆われて視界がゼロになる霧のこと。僕はそういう霧には遭遇したことはありませんが、昼夜の寒...[続きを読む]

96時間/リベンジ

アクションものには、犯人や展開が最後までわからないサスペンス的要素が重視されているものと、とにかくわかりやすい敵を設定して派手なカーチェイスや銃撃戦で追い詰めていくというものにわかれると思いますが、本作は明らかに後者です。しかも、敵がそんなに強くないので、わざわざ主人公ブライアンの元妻レノーアと娘キムが捕まりに行ってあげて危機感を募らせるという展開になっています。いや、実際のプロットではそんなつも...[続きを読む]

96時間

欧米は「個人主義」、日本は「集団主義」だと言われます。これはもちろん傾向としてでありますが、個々人の差異はあれど、その民族を貫く一本の筋としては間違っていないと思います。思うままに行動できるが責任はその個人が負う「個人主義」に対し、家や会社、学校などの単位で行動し責任は全員で負う「集団主義」。たしかに、欧米人は自分の意見をはっきり主張し自分自身をプロデュースしている印象があり、日本人は何かを決める...[続きを読む]