タグ別アーカイブ: マット・デイモン

オーシャンズ11

泥棒とか盗賊というのは常識的に考えれば憎むべき反社会的な存在でありますが、テレビドラマやアニメでは「弱い者の味方」として描かれることがよくあります。彼らがやっていることは「人の物を盗む」ことに違いないのですが、それが結果的には弱い立場の人たちを救うことになるから主役になり得るというわけです。不当にぶん取られた資産を取り戻してくれたり、過度に税を取り立てる為政者から金品を盗んで民衆に還元したり、こう...[続きを読む]

ボーン・アルティメイタム

記憶喪失とまではいかなくとも、「自分自身が何者なのか」と思い悩むことでアイデンティティを失っている人は相当数います。僕もそのうちのひとりです。自分が持つ客観的な価値、周囲が自分に対して持つ評価を気にし始めると、これからどのように生きていけばいいのかわからず、目標や生きがいも見つけられないという絶望的な気持ちになってしまうのはしょっちゅう。自分が自分でないような感覚に襲われ、地面から足が浮遊している...[続きを読む]

ボーン・スプレマシー

「スパイ」という響きに、つい劇画的なカッコよさを連想してしまうのは、現代の日本がいかに国家を運営するにあたり「情報」の重要性が二の次にされており、国民にも認識されていない証拠だと思います。ビデオレンタル店に行けばスパイ映画はいくらでもあるし、本屋に行けばスパイを主人公にした推理小説は掃いて捨てるほどある。で、たいていその中に出てくるスパイは、颯爽としたスーツを着込んだ美男であることがほとんどで、身...[続きを読む]

ボーン・アイデンティティー

僕はふとしたことで物忘れをすることが多く、いまさっきまでやろうとしていたことが「あれ、何だったっけ?」となることがよくあります。ネットであれ調べてみよう、本屋にプログラミング関連の本を探しに行こう、スーパーに靴下を買いに行こう、銀行のATMでお金を下ろしに行こう、なんてことをしょっちゅう忘れます。ひどい時には、ちょっと先の計画はもちろんのこと、考えついた数秒後に忘れるなんてことも珍しくありません。...[続きを読む]

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち

主人公のウィルは大学の清掃員のアルバイトしてをしている、いわゆる社会の底辺に属する青年ではあるのですが、記憶力が抜群で高度な数学の問題も即座に説いてしまうという才能を持っています。彼は自身の才能に気づいてはいるものの、気の合う仲間たちと一緒に酒を飲んでバカ騒ぎしたり、気に入らないやつを見かけると途端に喧嘩をふっかけたりする生活に満足していて、社会に出て自分自身を試そうとすることをひたすら拒否してい...[続きを読む]