タグ別アーカイブ: ロバート・デ・ニーロ

世界にひとつのプレイブック

妻の浮気現場を目撃したことで精神を病んでしまったパット。夫を交通事故で亡くしたティファニー。この映画は、心に傷を負った者同士が出会い、ぶつかり合いながらも互いに距離を縮めていく話です。と言ってしまえば、映画らしいロマンティックな展開を期待してしまうのですが、実際にそううまくいくものでしょうか。うまくいくというのは、もちろん、傷心のふたりが互いを慰め合い、寄り添い合って、いい意味での共依存関係を築い...[続きを読む]

バックドラフト

僕が育った地域というのは、山を切り開いて均した台地の上に造成された住宅地。地名に「ニュータウン」こそ付きはすれど、小規模スーパーと小学校、郵便局、駄菓子屋があるだけの、まったく開けていないところでした。放課後の遊びは、同級生と球技をしたりファミコンをやることのほか、未開拓の山の中に分け入って冒険したりするくらいが関の山。ファミリーレストランが徒歩圏内にあって電車に乗って帰宅するなんていう環境がとて...[続きを読む]

ボーダー

「ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノという2大スターの豪華共演」。このキャッチコピーで心奪われた人は多いでしょう。それはなにも、以前から彼らふたりのファンだったかどうかは関係ありません。どんな映画でも単体で主役を張れる実力派俳優、往年の名作に出演して名優の称号をほしいままにした伝説的俳優など、誰もが知っている俳優がふたりも同じ作品に出演しているというだけで、無性にワクワクしてくるのは当然です。こ...[続きを読む]

ザ・ダイバー

外国産映画においてタイトルの邦語訳がすごく重要なのは言うまでもないですが、本当にその作品が訴えようとしていることをベタながらも的確に表しているのならまだしも、まったく的はずれだったり、一時期流行った「ライフ・イズ~」とか「陽だまりの~」とかいう便乗商法の作品には虫唾が走ります。いわゆるアニメでいうところの「OP(オープニング)詐欺」というやつでしょうか。ストーリーは大したことないデジャブ感満載のも...[続きを読む]