塔の上のラプンツェル

(2010年 / アメリカ)

ある王国の森の奥深くにそびえる高い塔に、ラプンツェルという少女が暮らしていた。ラプンツェルは18年間、育ての親であるマザー・ゴーテルから、塔の外に出ることを禁じられていた。18歳の誕生日が迫り、ラプンツェルは今年こそあの灯りを見に行きたいとゴーテルに伝えるが、いつものように「外は危ないから」と説き伏せられてしまう。

禿げないことこそハッピーエンド

塔の上のラプンツェル

幸いなことに、髪の毛のことで真剣に悩んだことはありませんが、それでもいつかは頭髪が薄くなる日は来るわけで、完全に楽観視はしていません。少年の頃は単純に30才超えたら薄毛に悩むようになるものだと思い込んでいたし、生来のマイナス思考と思い詰める体質からしていつまでもフサフサでありえるはずがないと思い込んでいたのでありますが、まだいまのところは気にしなくて良さそうなことはありがたい限りです。親戚で若禿げはいないし、年を重ねたところでツルッパゲの人もいないし、家系からして大丈夫なのではと思ってもいます。それに、美容室で髪を切ってもらっている時、たまに美容師さんに僕の頭髪のことを聞くのですが、そのたびに「お客さんは大丈夫ですよー」とか「お客さんの髪はとても強いです!」と太鼓判を押されるので、さらに安堵してしまったりもするのです。ま、それはそれでいいのですが、なんか怖いのです。よく、気にしすぎる人は禿げるという都市伝説がありますが、その相関関係は措いておくとして、僕のこれまでの人生は「気にしすぎ」の人生でしたし、これからもその性向は改善する気配すらありません。僕はいつ何時でも、自分自身について身震いするほどの不安で心を痛めています。だから、いつ何時、髪の毛がドサッと抜け落ちないとも限らないのです。

脱毛薄毛の原因とは何か、調べてみると、「ストレス」「不規則な生活」「栄養の偏り」「自分に合わない整髪料やシャンプー」が自己責任的な原因がまず挙げられ、それに、これはもうどうしようもない「遺伝性」が示されていました。おそらく、これらのどれかに当てはまると、いきなり急激な抜け毛にはならずとも、髪が相当傷んできたり見るからに禿げの兆候が現れていたりするものだと思います。僕の場合、上記4つの自己責任的原因の少なくとも3つ、つまり「ストレス」「不規則な生活」「栄養の偏り」に完璧に当てはまります。しかも、重度といえるほどに。でも、本当に幸いなことに、僕も髪はフサフサしてくれています。思春期の頃、髪の生え変わりで、抜け毛が著しくなって、僕はこのまま若禿げになるのかと真剣に悩んだこともありましたが、あれから何十年たったいまは髪の心配などほとんどしたことがありません。これはやはり遺伝と言っていいのか。たしかに、「不規則な生活」「栄養の偏り」が極限にまで達しているホームレスの男性全員が禿げているわけではありません。遺伝説こそ都市伝説だろという意見もありますが、男性ホルモンの多寡によって禿げる禿げないという区分けはできないようですし、その他の研究でも「禿げる人は禿げる」「禿げない人は禿げない」とのこと。結局、遺伝だそうです。

だから、「遺伝的に禿げにくい人」はどんなに生活習慣が乱れても、どんにストレスがかかっても禿げることはないらしいのです。この映画の主人公ラプンツェルは女の子ですが、彼女は生まれて間もない頃にさらわれて、人里離れた山の奥地にある塔の上でひとりで暮らしています。毎日やることは一緒で、人間の知り合いは自分をさらった老婆(ラプンツェルの髪の力で若返っている)しかいません。こんな隔絶された狭い空間の中で、外にも出ず(出られず)、たったひとりで思春期を過ごしているなんて、ものすごいストレスと絶望感に苛まれていることが容易に想像できます。しかも、女の子ですから、その孤独感と喪失感たるや男以上のものでしょう。18才という若さ絶頂といえども、顔は生気に欠け、肌は艶と張りを失っているはず。そして、髪も……。いや、彼女は髪フサフサどころではありません。これほどのストレスに晒されているにも関わらず、艷やかで水気がありキラキラと輝く髪は、数十メートルある塔の上から下まで届くほどの長さを誇っています(約21メートルだそうです)。さて、彼女の豊かな髪は遺伝だからなのでしょうか。アニメなので真剣に考えることはないのですが、彼女と似たような青春時代を送ってきた僕と環境的に似ていると感じてしまったので、多少は気になってしまいます。だからといって、僕に彼女のようなハッピーエンドが訪れるとは限りませんけど。


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