男と女が入れ替わったり、貧しい家の娘が王子から求婚されたり、動物が人間の魂を取って代わったり、現実ではあり得ない逆転現象というのはしばしば漫画やドラマの題材にされますね。この映画もその類だろうと高をくくり、いろいろ調べてみると、設定自体は創作だったということよりもっと興味深い事実が浮かび上がってきました。それは、本作の主人公光海君という人物は朝鮮朝の王における「暴君」のうちのひとりだということ。た...[続きを読む]
忘れ去られた頃合いの映画を観ることが生きがい。すでに語り尽された旧作映画をいまさらながら評論するエッセイ集です。