この映画に限らないのですが、“脱出不可能”を謳う刑務所なり監獄から逃げ出す手段として、トンネルを掘るというのはよくあるパターンですね。最新型の鉄筋コンクリート造りの建物はどうかわかりませんが、戦時中の掘っ立て小屋的な収容所なら床を剥がせば地面だったわけだし、いざ脱出となったらトンネルを掘るという発想になるのは当然だったことでしょう。それに、歴史小説を読んでいると、攻城戦で、味方陣地から城内へと通じ...[続きを読む]
忘れ去られた頃合いの映画を観ることが生きがい。すでに語り尽された旧作映画をいまさらながら評論するエッセイ集です。