いつもはうまくいっていたこと、あるいはいつもだったら気にもかけないほど普通にできていたことが、ある時なんらかの理由でできなくなってしまったら、誰だってパニックに陥ります。それは、いつもは冷静だとか完璧主義者だと言われている人にこそ顕著で、普段は物静かで言動で目立つことはないのに、突然顔が上気して金切り声を上げたりデスクを拳でドンドン叩いたりするという場面というのは往々にして遭遇するものではないかと...[続きを読む]
忘れ去られた頃合いの映画を観ることが生きがい。すでに語り尽された旧作映画をいまさらながら評論するエッセイ集です。
いつもはうまくいっていたこと、あるいはいつもだったら気にもかけないほど普通にできていたことが、ある時なんらかの理由でできなくなってしまったら、誰だってパニックに陥ります。それは、いつもは冷静だとか完璧主義者だと言われている人にこそ顕著で、普段は物静かで言動で目立つことはないのに、突然顔が上気して金切り声を上げたりデスクを拳でドンドン叩いたりするという場面というのは往々にして遭遇するものではないかと...[続きを読む]
シカゴという街は一度も訪れたことがないため、そのイメージとして、どうしても「マフィア」「ギャング」といった映画の舞台そのものを連想してしまいます。その主因が「アンタッチャブル」。密造酒をめぐってアル・カポネ一味とFBIが闘いを繰り広げる作品で、ラストで描かれるユニオン・ステーションでの乳母車の一幕は映画ファンならずともご存知なはず。こんなイメージしかないので、僕にとってシカゴとは今でも昼夜問わず銃...[続きを読む]