
「しがらみ」という言葉を聞いて、プラスかマイナスどちらかのイメージを抱くかと言えば、圧倒的に後者のほうでしょう。おそらくほとんどの人が、拘束とか束縛といった全身が粟立つような強い嫌悪感を想起するものと思います。実際、しがらみには、まとわりつくもの、邪魔をするものといった意味があり、腐れ縁などと言い換えることもできます。このように、どう考えてもポジティブに捉えることのできない、しがらみ。身近な例とし...[続きを読む]
忘れ去られた頃合いの映画を観ることが生きがい。すでに語り尽された旧作映画をいまさらながら評論するエッセイ集です。