グランド・イリュージョン

グランド・イリュージョン

僕はテレビでしかイリュージョンを見たことないため、リアルに目の前で展開されて得られる感動というものはついぞ味わったことはありません。テレビで見ても面白いと言えば面白いのですが、どうしても編集されているという読みが働いていしまって感興は巻き起こらず、なんとなく「ふーん」と鼻を鳴らしながら見終えるというのがいつものパターンです。見せ場のシーンでは思わず唸ることもありますが、どうせ「なーんだ」と笑ってし...[続きを読む]

ハドソン川の奇跡

ハドソン川の奇跡

この映画の下地となった、2009年1月のUSエアウェイズ1549便不時着水事故は、当時ニュースで大々的に取り上げられていたので、僕もよく覚えています。事故の原因や経緯以上に、乗客や一般人が携帯のカメラで現場の写真を撮ってツイッターなどのSNSで投稿したことで、これまでの報道の在り方を根底から覆すきっかけとなった事故として強く記憶に残っています。テレビよりも早く第一報を送ったのは、近くを航行していた...[続きを読む]

人生はビギナーズ

人生はビギナーズ

「人生はやり直せる」「いつでもリセットして、一からまったく新しい人生を歩むことができる」。なんて、よく聞くセリフだと思います。人生のどこかで大きな挫折に打ちひしがれたり、自殺したいくらい絶望的な状況に追い込まれたりしている人に対して、励ましの意味でかけてあげる常套句と言っていいかもしれません。人によっては、気休めに聞こえたり、その場限りのお情けに思われたりしますし、かなり深みのある人生経験者じゃな...[続きを読む]

セレステ&ジェシー

セレステ&ジェシー

恋人同士、永遠に相思相愛でいられると確信し合っているとしたら、それは本当に幸せなことだと思います。いえ、別に皮肉ではなく、僕らは、たとえ付き合い始めは猛烈に惹かれ合っていたとしても、時がたつにつれて熱も冷め、やがてカップルが解消されていくということを繰り返してきているからです。特に10代の若い頃は、相手を選ぶ際、外見がいいとか、スポーツ万能だからとか、服装がオシャレだとか、甘い言葉に酔い痴れたとか...[続きを読む]

天空の蜂

天空の蜂

東日本大震災による福島第一原発事故がきっかけで、日本全国で「原発は危険」というイメージが固定し、各地で反原発運動が起こりました。「脱原発」とか「原発やめろ」とか書いたプラカードを掲げたりシュプレヒコールをあげながら繁華街を練り歩くデモ隊の様子が、よくテレビで報道されていたことを覚えています。この動きが盛り上がっていくにつれ各地の原発が停止に追いやられ、その結果、火力発電所が休眠だったものも含めてフ...[続きを読む]

大統領の料理人

大統領の料理人

その国名を聞けば、条件反射的に料理を想起するほど、食文化が豊かなフランス。バリエーションが豊富なだけでなく、日本をはじめ各国の公式晩餐会でも取り入れられていることからもわかるように最高級のおもてなし料理として認知されている向きもあります。僕は完全に庶民派なので本格的なフランス料理は食べたことがなく、またパリに行ったときもスーパーで食材を調達するのみでレストランでは食事しませんでしたが、フランス料理...[続きを読む]

日本のいちばん長い日

日本のいちばん長い日

この映画は、1945年8月14日の深夜から15日にかけて、一部の陸軍省幕僚と近衛師団参謀が中心となって起こした「宮城(きゅうじょう)事件」を基にした作品。はて、宮城事件とは……。終戦間際、それも皇居が舞台のクーデターということで、これほどの大事件を日本人として知らないはずはないと言いたいところですが、正直僕は知りませんでした。学校の歴史の授業では近現代史まで時間的に足りないため、この事件も大東亜戦...[続きを読む]

オーシャンズ11

オーシャンズ11

泥棒とか盗賊というのは常識的に考えれば憎むべき反社会的な存在でありますが、テレビドラマやアニメでは「弱い者の味方」として描かれることがよくあります。彼らがやっていることは「人の物を盗む」ことに違いないのですが、それが結果的には弱い立場の人たちを救うことになるから主役になり得るというわけです。不当にぶん取られた資産を取り戻してくれたり、過度に税を取り立てる為政者から金品を盗んで民衆に還元したり、こう...[続きを読む]

ファーゴ

ファーゴ

世間をアッと言わせるような大事件も、蓋を開けてみれば実は狂言だったということが往々にしてあります。この自作自演とかやらせとか言い換えられ得る狂言は、もちろん誘拐や強盗といった犯罪を自分ででっち上げて不当な利益を得る手段のこと。もっと簡単に言えば、犯罪の被害者になったとそれらしい嘘をついて相手を騙すことにほかならず、当然のことながら罪に問われます。よくあるタイプとして、強盗被害に遭ったと嘘をついて店...[続きを読む]

単騎、千里を走る。

単騎、千里を走る。

もう10年以上前の話ですけど、僕は家の近くの外語センターで中国語の講座を受講していました。そこは、地域のコミュニティセンターにあるような挨拶程度を学ぶカリキュラムではなく、ビジネスマンを対象とした本格的な会話学校でした。規模としてはそれほど大きくはなかったのですが、他のフランチャイズ型の有名英会話学校と明らかに違っていたのが、学べる外国語の豊富さ。英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイ...[続きを読む]