まず率直に言いますが、この映画を観終わった直後に感じたのは、ちょっとした違和感でした。具体的にどのような違和感だったのかというと、観る前にイメージしていた内容と異なっていたというより、こうした作風にすべきではなかったのではと批判する気持ちに近いです。「戦争」という人間同士の殺し合いを合法化した政治ゲームにおいては、こじつけの正義がまかり通り、とばっちりを受けた相手方が悪のアイコンにされ完膚なきまで...[続きを読む]
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長ぐつをはいたネコ
「あれ? こんな話だったっけ?」。この映画を観て、僕がまっさきに漏らした言葉。と言っても、本来のストーリーを正確に記憶しているわけではないのでネットで調べてみたら、この映画と共通しているところはネコが長靴(ブーツ)を履いているということだけでした。さすがに、幼児向けの映画ではないのでオリジナルをそっくりそのまま描くことはしていないことはわかりますが、別にタイトル合わせなくてもいいのではと思ってしま...[続きを読む]
怪盗グルーの月泥棒
僕が子供の頃、たしか日曜の朝とか金曜の夕方から、戦隊が活躍する特撮や巨大ロボットアニメが放送されていて、毎週テレビの前に釘付けだったという記憶があります。そういった番組のストーリーは当然のことながら子供向けなので、ストーリーは、正義のヒーローが地球征服を企む悪の勢力を懲らしめるという単純明快なもの。いわゆる勧善懲悪ものの王道というやつで、水戸黄門や大岡越前のような時代劇にも共通する概念ですが、時代...[続きを読む]
塔の上のラプンツェル
幸いなことに、髪の毛のことで真剣に悩んだことはありませんが、それでもいつかは頭髪が薄くなる日は来るわけで、完全に楽観視はしていません。少年の頃は単純に30才超えたら薄毛に悩むようになるものだと思い込んでいたし、生来のマイナス思考と思い詰める体質からしていつまでもフサフサでありえるはずがないと思い込んでいたのでありますが、まだいまのところは気にしなくて良さそうなことはありがたい限りです。親戚で若禿げ...[続きを読む]
モンスター・ハウス
僕の生まれた町は名前が神話にちなんでいるほど歴史的に古く、また全国的に知名度もそこそこありテレビドラマや映画の舞台になったこともあります。ですが、僕が住んでいた地区は、そうした歴史を感じさせる伝統的な街並みではまったくなく、山を切り開いてできたニュータウン。スーパーマーケットと郵便局と小学校が1軒ずつ、個人商店と美容室が数軒あるほかは、住宅だけしかなく、ゲームセンターや本屋、おもちゃ屋など、娯楽に...[続きを読む]