小学校の頃は「暗いやつ」と思われることは当時の人間関係において致命的な痛手でした。だから、なるべく明るいやつ、面白いやつと思われることに躍起になっていました。いえ、ほかの同級生が皆同じように思っていたわけではありません。というもの、普通の小学生として振る舞っていればよかったからで、小学生ならではの感性で面白いことは笑い、ふざけるべきところではふざけていればよかったからです。でも、それができなかった...[続きを読む]
忘れ去られた頃合いの映画を観ることが生きがい。すでに語り尽された旧作映画をいまさらながら評論するエッセイ集です。