カテゴリー別アーカイブ: コメディ

ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~

「実家のような安心感」という言葉によく接します。主にネットの書き込みからですが、都会での一人暮らしや会社の人間関係、微妙な恋人関係などから解放され、晴れて後腐れなく変な気遣いをすることなく、リラックスして過ごすことのできる状態のことです。ネットでは、人気の動画を指していうことが多いようですが、リアルな環境においては、本当の実家ではないけれども、生まれ育った、よく見慣れた、心開ける人間関係が存在する...[続きを読む]

100歳の華麗なる冒険

もし100歳まで寿命があるとしたら、いったい僕はどんな100歳を迎えているのでしょうか。おそらく、というか、確実に衰えていて歩行や食事すらままならず、さらには重度の介護認定されていることも考えられます。一人暮らしなんか絶対にできるはずがなく、周りの人の助けを借りて、そして周りの人の時間を奪いながら生きているということになっているんじゃないかって思います。100年生きるということは大変なことです。最...[続きを読む]

ミッドナイト・イン・パリ

パリには一度だけ行ったことがあります。当時、2か月の予定でヨーロッパ各地をバックパック背負って周遊するという計画を立てたなかで、どの街よりいちばん長く旅程を取ったのがパリでした。理由として、事前に調べてリストアップした各都市における観光名所の数が最も多かったということもありますが、やはり「パリ」という街に対する憧れにも似たイメージが強烈過ぎて、たとえ見どころが多くなくとも長く滞在すべきという意識が...[続きを読む]

素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店

素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店

僕が小学2年生くらいの頃、いつも遊んでいた友だちと、ふとしたことで「死んだらどうなるんだろうね」という話題になったことを覚えています。もちろん、10歳にも満たない子供が話す内容なので、どうして死ぬのかとか、なぜ死ななければならないのかといった死に至る前提は一切スルーで、単に未知の世界に対する冒険気取りかつ面白半分でした。詳しくは覚えていませんが、おそらくは漫画やアニメで観た天国や地獄の様子とか、透...[続きを読む]

靴職人と魔法のミシン

僕はこれまでずっと職場が服装自由だということもあり、普段でも仕事に行くのも服装はカジュアルです(適当という意味のカジュアル)。したがって、靴はそれに合わせる形で、カジュアルな定番系のスニーカー。履くたびに靴紐を結くのが好きでないので、靴べらをかませるだけで履けるものに限ります。スニーカーといってもいろいろありますが、コンバースやオールスターのは持っておらずニューバランスオンリーです。メーカーが好き...[続きを読む]

デリカテッセン

肉食か菜食かと聞かれると、ちょっと困ってしまいます。普段食事するときは、外食の場合は栄養のバランスをほぼ気にせず直感的に選んでますし、自分で調理する場合も肉を調味料と炒めるか生野菜をボールに開けて食べるかなので、どちらに極端に偏っていることはないです。ま、そもそも人間は雑食なので単純に肉か野菜かで区別することなんてできないわけですが、どちらかと言えば、肉食のほうでしょうか。とは言え、海の幸山の幸が...[続きを読む]

あしたのパスタはアルデンテ

いま現在の社会において、「親が決めた通りの人生を歩む」という考え方は、相当古臭い価値観として広く認識されていると思います。「親が決めた通り」というのは、武士の息子は武士、染物屋の息子は染物屋、米屋の息子は米屋といった感じで、先祖代々、ひいては社会全体が血縁一統で成り立っていた社会的慣習のこと。要するに、土地と地主に縛られていた小作農は除いて、商家や武家の子が自らの意志あるいは親への反発からまったく...[続きを読む]

シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~

レストランを星の数で格付けする媒体と言えば、知らぬ人はいないであろう「ミシュランガイド」。このミシュランガイドに紹介されれば、レストランの知名度が向上するだけでなく、食の権威として認定されることになるます。そのため、どのレストランも星獲得を目指して腕を振るったり、星を落とさないよう躍起になったりするわけです。中には、俗化したり商業路線に乗ったりすることを嫌い、取材や掲載を拒否するお店もありますが、...[続きを読む]

タイピスト!

僕はタイピングがとても苦手で、いまでもブラインドタッチが下手くそです。まぁ、それでもパソコン必須のこの時代、使わざるを得ない状況の中、多少なりと改善してきて、レアな文字を打つ以外はキーボードを見なくてもタイピングできます。僕の場合、コーディングやらプログラミングやらで英字を打つ機会が相当あるので、漢字変換を伴う日本文よりは早く打てると思います。でも、ブログを書くときは当然日本語なので日本語で打つわ...[続きを読む]

ビッグ・リボウスキ

「リボウスキ」という苗字について、どういう出自を持つものなのかわかりませんが、話の文脈からしてアメリカでも相当珍しいものなのだろうと推測されます。なんとなく、ロシアか東欧あたりにルーツがありそうという察しはつきますが、スミスとかジョンソンとかウィリアムズとかが大手を振るっているアメリカで、リボウスキ姓はいたとしてもかなりマイノリティとなるでしょう。ところで、作品の中で、マジョリティに属するジョン...[続きを読む]