「引っ込みがつかない」という言葉があります。やりかけた以上やめるわけにはいかない、行きがかり上途中で身を引くわけにはいかないといった意味ですが、もともとは舞台用語だそうで、役者が舞台から退場する(引っ込む)場面がうまくいかない(歌舞伎だったら見得を切れない)ことから来ているとのこと。その類義語として「収まりがつかない」「振り上げた拳のやり場に困る」「格好がつかない」などが挙げられることから、ニュア...[続きを読む]
忘れ去られた頃合いの映画を観ることが生きがい。すでに語り尽された旧作映画をいまさらながら評論するエッセイ集です。
「引っ込みがつかない」という言葉があります。やりかけた以上やめるわけにはいかない、行きがかり上途中で身を引くわけにはいかないといった意味ですが、もともとは舞台用語だそうで、役者が舞台から退場する(引っ込む)場面がうまくいかない(歌舞伎だったら見得を切れない)ことから来ているとのこと。その類義語として「収まりがつかない」「振り上げた拳のやり場に困る」「格好がつかない」などが挙げられることから、ニュア...[続きを読む]
プロレスは好きで、よくテレビ放送を観ていました。僕が観ていたのは、ジャイアント馬場やアントニオ猪木、天龍源一郎、ジャンボ鶴田、藤波辰爾、長州力らの昭和世代のひとつ上に当たる世代が大暴れしていた時期。もっぱらテレビ観戦だったので、観ていたのは全日本プロレス(のちプロレスリング・ノア)と新日本プロレスというメジャー団体だけでした。全日本は守旧的で非対外的だったけど堅実で正統派のプロレスを見せてくれ、一...[続きを読む]