デリカテッセン

(1991年 / フランス)

核戦争終了15年後のパリ郊外にある精肉店兼アパート「デリカテッセン」を舞台に、ブラックユーモアあふれる奇妙な物語が展開する。

肉食か菜食か

デリカテッセン

肉食か菜食かと聞かれると、ちょっと困ってしまいます。普段食事するときは、外食の場合は栄養のバランスをほぼ気にせず直感的に選んでますし、自分で調理する場合も肉を調味料と炒めるか生野菜をボールに開けて食べるかなので、どちらに極端に偏っていることはないです。ま、そもそも人間は雑食なので単純に肉か野菜かで区別することなんてできないわけですが、どちらかと言えば、肉食のほうでしょうか。とは言え、海の幸山の幸が豊富で世界の美食家をうならせる料理が集う、この日本に住んでいる以上、よほどストイックに食事制限をしているか非常識な戒律を厳守させる宗教に惑溺していない限り、この手の質問には誰も即答できないはず。人里離れた山奥で山菜だけを栄養源に生活しているなら話は別ですが、健康志向著しい現代社会で普通に生活していると、肉だけ、野菜だけというのはそもそも難しいのではないでしょうか。コンビニやスーパーで売っている弁当は別として、一般的な定食屋ではバランスの取れた献立が考えられているし、値札にカロリーを併記してそれとなく健康意識を促しているし。いや、そもそも肉食か菜食かはそこまで重要なのでしょうか。

肉食あるいは菜食を貫くことで、健康で長生きすることができるのか。それ以前の問題として、住んでいる環境、食材の流通、気候などの事情で、肉食か菜食か選択すらできない国や地域もあるでしょう。なので、ここでは日本に限りたいと思います。さて、肉食か菜食かですが、本当の意味で実践している人はあまりいないのではないでしょうか。結局のところ、回答をもらったとしても、どちらか一方しか口にしないのではなく単にどちらかが好きでよく食べる傾向があるということだと思います。僕の知り合いでベジタリアンを名乗っている人はいますが、その人が言うには、肉より多めに野菜を摂るという程度問題だと言っていた記憶があります。そりゃそうでしょう。さすがに野菜だけでは乗り切れないでしょうし、調べてみたら「菜食主義は危険」という記事を見つけました。それによると、菜食では体を作るのに必要なアミノ酸を摂取できず、タンパク質が作られないとのこと。その点、肉をはじめ卵、魚などの動物性食品は必須アミノ酸を多く含むため、肉食は菜食より健康だというようなことが書かれていました。ただ、消化器系が弱い人には肉食は向かないとも。さぁ、どっちなんでしょうか。

この肉食か菜食かの答えはおそらく出ないと思います。なぜなら、個人の体質により食生活は大きく異なりますし、たとえば肉食しかしてない民族というのはそういう環境で生きているからこそなのであり、他の環境で生きてきた民族とはそもそも歴史的に積み上げてきた食文化が違うのです。細かいところで言えば、日本人が鯨の肉を食べるのは文化なのであって、保護対象の観点から鯨肉食を非難することは本来筋違いです。だったら僕ら日本人も外国人がヒツジやヤギの肉を食べるのをかわいそうだって糾弾したっていいわけです。まぁ、それは置いておいて、肉食か菜食かはこの際忘れて、その土地の食文化に根ざした食事をしていればいいのではないでしょうか。そうすることで健康に生活できるのだし、それはその民族が現在まで生き延びてきたDNAによって証明されています。外来の料理は栄養バランスさえ気をつけていればそれでいいのでは。少なくともこの映画みたいに肉食か菜食で争うことはやめましょう。


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