世間をアッと言わせるような大事件も、蓋を開けてみれば実は狂言だったということが往々にしてあります。この自作自演とかやらせとか言い換えられ得る狂言は、もちろん誘拐や強盗といった犯罪を自分ででっち上げて不当な利益を得る手段のこと。もっと簡単に言えば、犯罪の被害者になったとそれらしい嘘をついて相手を騙すことにほかならず、当然のことながら罪に問われます。よくあるタイプとして、強盗被害に遭ったと嘘をついて店...[続きを読む]
タグ別アーカイブ: ジョエル・コーエン
ビッグ・リボウスキ
「リボウスキ」という苗字について、どういう出自を持つものなのかわかりませんが、話の文脈からしてアメリカでも相当珍しいものなのだろうと推測されます。なんとなく、ロシアか東欧あたりにルーツがありそうという察しはつきますが、スミスとかジョンソンとかウィリアムズとかが大手を振るっているアメリカで、リボウスキ姓はいたとしてもかなりマイノリティとなるでしょう。ところで、作品の中で、マジョリティに属するジョン...[続きを読む]
ノーカントリー
いまはもう読まなくなってしまいましたが、僕はかつて「名探偵コナン」のファンでした。アニメはたまにという頻度でしたが、コミックのほうは50巻くらいまでは集めていて、好きなエピソードは何度も読み返していたものです。ただ、最初の2、30巻くらいまでは熱を入れて読んでいたのですが、だんだんとマンネリ気味になってきたせいか、読み進めるにも倦怠感がのしかかってきて、最後のコミックを買う頃にはかなり惰性的となっ...[続きを読む]