エクスペンダブルズ

(2010年 / アメリカ)

自らを消耗品と名乗り、鉄壁のチームワークを誇る精鋭部隊。ギャラは高いが仕事は確実、《エクスペンダブルズ》は傭兵業界にその名を轟かせる最強無敵の軍団だ。凶悪なソマリアの武装海賊に拉致された人質を鮮やかに救出した彼らの次なる任務は、南米のヴィレーナという島国の軍事独裁政権を破壊させることだった。

抱き合わせされているのはどっちだ

エクスペンダブルズ

本来の商品・サービス(主たる人気商品)とは別の商品・サービス(従たる不人気の商品)をセットで販売する方法・手法のことを「抱き合わせ商法」と言います。こんな売り方、誰がどう見ても消費者の足元の見た卑劣なやり方に違いないのですが、どうしてもその商品を欲しい人なら、多少心のうちで舌打ちしようとも買ってしまうわけです。この点、オークションに参加する人の心理に近いのかなという感じがします。どんどん値段が吊り上がっていくことなど一向に構わずレア商品欲しさで熱くなって大金をはたいてしまう。ちょっと違うかもしれませんが、目的のものを手に入れられるのであれば、多少の損失は目をつぶるという傾向。これは、お金を自由に使える大人であればある程度許される贅沢でありますが、雀の涙ほどのお小遣いしかもらえない子供だったら大変なことです。そう言えば、ドラゴンクエストIIIだったと思いますが、発売前夜にお店の前に並んで徹夜したものの、不人気タイトルとの抱き合わせ販売だということを知って予算オーバーで諦め家路につく少年たちの様子を遠い昔ニュースで見たことがあります。その腹立たしさと悔しさいっぱいの表情がとても印象に残っています。

そんな中、のちに藤田屋事件と称される事案が発生します。概要は、大阪市に本店を置くゲームソフト卸売会社の藤田屋が、「ドラゴンクエストIV」の卸売りに際し「従来の取引実績に基づいて割り当てる本数以上の購入を望む小売業者には、在庫中の他のゲームソフト3本を購入するごとに1本を販売する」と取引先小売業者に通知した件で公正取引委員会(公取委)が調査を開始。公取委は、抱き合わせ販売の中止を小売店に周知徹底すること、今後は抱き合わせ販売を行わないことを命じる審決(排除措置命令)を下しました。藤田屋の行為を「不公正な取引方法」だとして独占禁止法違反を言い渡したのです。このように、抱き合わせ商法は明確な違反行為として認知されるようになりましたが、ふたつの商品が密接にかかわっている場合や個別に購入できる選択肢が残されている場合(セット販売)は該当しません。あくまでも必要不必要の商品が不当にペアになっている場合に限ります。

恥ずかしながら、僕はこの映画はそういう抱き合わせ商法的な作品なのかと思っていました。つまり、超がつくほどの有名俳優を片っ端から抱き合わせるだけ抱き合わせて、内容は大味で面白みのないものなのかと。これまで「2大スター共演」とか「○○△△の豪華スタッフが送る~」なんていうキャッチコピーにさんざん騙されてきただけに、出演者のリストを見ただけでこれはその最たるものなのではないかと一瞬寒気が走ったほどです。いやいや、しかししかし、いい意味でのアクション映画の王道を突っ走っており、有名俳優がゴロゴロ出てくるだけでなく、彼らの代表作のオマージュ、これでもかと炸裂しまくる銃火器で一気に画面に引き込まれ、そのまま終幕まで興奮しっぱなしで観てしまいました。このド迫力なら、つまらない映画との抱き合せで2倍の入場料取られても文句は言いません。独占禁止法違反で訴えることもしません。いや、ちょっと待ってください。独占禁止法のかどでしょっぴかれるのは僕らのほうではないでしょうか。だって、あんなに大勢の超大物を独り占めできてしまうのですから。


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