カテゴリー別アーカイブ: SF

A.I.

「愛情遮断症候群」という病気があります。愛情を感じることができない環境で育った子供がかかってしまう病気のことで、睡眠時に分泌されるべき成長ホルモンが分泌されず、発達や成長に遅延が生じてしまいます。言語の遅れや緩慢な動作、乏しい表情、知的発達の遅延、睡眠障害といった症状が生じ、十分な栄養も与えられていない場合も多いため栄養失調状態にあることも少なくないとのことです。この原因はもちろん親の言動にありま...[続きを読む]

マイノリティ・リポート

「新宿の母」というのに代表されるように、よく当たると評判の占い師がそこらかしこにいて、恋愛や仕事などの運勢を占ってもらうために長蛇の列を作るとか、場合によっては数か月待ちなんていう話を耳にします。本当に当たるからなのか、はたまたメディアで大々的に取り上げられたからなのかはわかりませんが、僕は自分の人生を知るために占い師を訪れたこともなければ、占ってもらおうと思ったこともありません。朝のテレビでスポ...[続きを読む]

ガタカ

砂浜に立って波打つ海を眺めながら「この海の大きさに比べたら自分がどれだけちっぽけな存在かわかる」と、しみじみつぶやくシーンが、ドラマや小説などでよく出てきます。こうした時の主人公の心理状態として、何もかもうまくいかずストレスが溜まっていてヤキが回っているというシチュエーションがほとんど。そんな惨めさで押し潰されそうな自分自身も、海の前に立つと、地球誕生時より続いている有給の営みによりすべてを洗い流...[続きを読む]

ミスター・ノーバディ

太公望が周に仕官する前、ある女と結婚していましたが太公望は仕事もせずに本ばかり読んでいたので離縁されてしまいました。ところが、太公望が周から斉に封ぜられ、顕位に上ると女は太公望に復縁を申し出ます。すると、太公望は盆の上に水の入った器を持ってきて、その器から水を床にこぼし「この水を盆の上に戻してみよ」と言いました。女はやってみますが当然のことながらできません。太公望はそれを見て「一度こぼれた水は二度...[続きを読む]

ゼロ・グラビティ

「百聞は一見に如かず」という言葉のとおり、テレビの映像や書籍での詳しい解説、見てきた人からの伝聞よりも、実際に自分で現地に赴き自分の目で確かめることほど印象に残ることはありません。「感動的」とか「圧倒的」とか銘打って紹介されている世界各地の名勝がまさにそうで、僕自身それほど多くない国内外の旅行から言葉に表せられないほどの感動を得た経験があります。伊勢神宮の神秘性と崇高さ、中国・西安の兵馬俑で感じた...[続きを読む]

メン・イン・ブラック

僕は虫が苦手です。苦手というより恐怖していると言ったほうが近いほどで、あの胴体から飛び出た数本の足がうにゅうにゅ動いているのを想像するだけで背中に激しい悪寒が走ります。特に苦手、いや怖いのがバッタ。あの細長い胴体でピョンピョン跳ねまわっているのはまさに恐怖で、彼らに遭遇する可能性の高い夏場の草むらは僕にとって地獄であり、実際そういうシチュエーションになったとき、恐怖で血の気が引いて卒倒しかけたこと...[続きを読む]

バトルシップ

太平洋戦争開戦時、世界三大海軍国の一翼を担っていた日本は、保有トン数と隻数ではアメリカ、イギリスに劣っていましたが、兵員の士気・練度はその両国を凌駕しており、事実上の世界最強海軍国家だったと言われています。日清、日露と立て続けに大国の海軍を打ち破ってきた連合艦隊は、長門、陸奥、大和の超弩級戦艦、旧式ながら高速戦艦として恐れられた金剛型といった超攻撃型の艦隊を揃える一方、零戦に代表される戦闘機、雷撃...[続きを読む]

インセプション

夢は割とよく見るほうです。その日の体調や精神状態の良し悪しに限らず、週に4、5回は起床後に何らかの夢を見たと実感を持ちます。また、電車の吊革に掴まったまま居眠りをしたほんの数分の間でもはっきりとした夢を見ることがありますし、うとうとしながら夢を見ることすらあります。あと、激しい妄想癖があるので、何かに取り憑かれたように没頭している時には、現実との区別がつかなくなり、自分自身が正体不明になってしまう...[続きを読む]

パシフィック・リム

日本の特撮やアニメに強い影響を受けた監督がメガホンを取ったこの映画。ですが、内容的には典型的なハリウッド的SFアクションで、CGを多用した迫力ある映像と兄弟愛、親子の絆が見どころだとしか感じませんでした。ウルトラマンやゴジラみたいに、正義の味方と大怪獣が激突するという基本思想はそのまま受け継がれているわけですが、あくまでも「ハリウッド製」であるため、作品の中に日本的要素や子供の頃見たような懐かしさ...[続きを読む]

アバター

シャア・アズナブルはなぜ赤いモビルスールに乗っているのか、調べてみました。すると、製作当時スタジオで赤とピンク系の塗料が余っていたからという説、戦場で目立って戦果を際立たせるためという説、才能を上司に疎まれて基調カラーに塗装する前のものをあてがわれたという説など、いろいろ出てきました。そもそもアニメですし真剣に議論することではないと思いますが、真相はどうあれ、モスグリーンが基調カラーだったジオン軍...[続きを読む]

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