カテゴリー別アーカイブ: ドラマ

真珠の耳飾りの少女

真珠の耳飾りの少女

僕は美術館とか博物館という場所にはまったくもって食指が動かないタイプの人です。国内外問わず、旅行に行った時には、国立の大きなものはもちろん、滞在している街の歴史や文化にちなんだ記念館などももれなく足を運ぶのですが、特に強い知的興味や探究心が湧いたから行くわけではありません。単に、そこがその街のシンボルになっていたりガイドブックのいちばん最初に大きく紹介されていたからなどといったように、そこに行った...[続きを読む]

再会の街で

再会の街で

嫌なことは誰だってすぐに忘れてしまいたいと考えるものです。その度合が深ければ深いほど簡単に忘れ去ることなどできず、いつまでも脳裏にこびりついて後々まで悪影響を及ぼし続けます。かなり昔の出来事で完全に綺麗さっぱり忘れたものと思い込んでいたことでさえ、何かの拍子に突然思い起こされることもあり、まるでヘビに睨まれたカエルのごとく戦慄で全身が動かなくなったり、体中の骨という骨が強力な酸で溶かされてしまった...[続きを読む]

きっと、うまくいく

きっと、うまくいく

「大丈夫大丈夫」「いいからいいから」「とりあえずやっとけって」。こういうのは励ましでも慰めでもなんでもなく、根拠のない煽りだったり冷やかしだったりすることがほとんどで、これらをよく口にするのはたいてい自主性のない未成熟な人に決まっています。言われたこちらとしては「はいはい」と話半分で受け流しておけばそれで済むわけですが、何かに真剣に迷っている時だと腹が立つのを通り越して、憎しみさえ感じることもあり...[続きを読む]

4分間のピアニスト

4分間のピアニスト

ピアノはずっと憧れの楽器でした。中学になってから音楽という趣味に目覚め、初めはクラシック音楽を聴いているだけだったのですが、音楽熱が高じてくるにつれ次第に自分でも何か楽器を演奏してみたいという思いを抱くようになり、ピアノに注目するようになりました。なぜピアノだったかというと特に確固とした理由はないのですが、交響曲でよく使用されるヴァイオリンやビオラなどの弦楽器はイメージ的に高嶺の花だとか敷居の高さ...[続きを読む]

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

9.11の同時多発テロで破壊されたワールドトレードセンタービルの跡地は、現在アメリカ・ニューヨーク市を代表する観光地「9/11メモリアル」となっており、距離的に近くにある自由の女神を見てから訪れるケースが多いようです。かくいう僕もニューヨークを観光で訪れた時に足を運びました。ガイドブックには完全予約制でウェブサイトから申し込まないと入場できないと書いてありましたがそんなことはなく、近くにある記念館...[続きを読む]

コーラス

コーラス

手の付けられない不良や無気力の生徒たちをまとめて、ひとつの目標に向かって努力する過程で更生していく姿を描いた作品というのは、日本のみならず世界でも定番の人気コンテンツとなっています。その“ひとつの目標”というのは、スポーツ(団体競技)、音楽、演劇、学園祭の出し物など集団が結束して同じルールのもと他の集団と切磋琢磨して競い合った結果に得られるものと定義でき、反対に、書画や読書、ゲームなど個人で個人と...[続きを読む]

ヘルプ ~心がつなぐストーリー~

ヘルプ

1960年代までのアメリカ南部のジョージア州やアラバマ州、ミシシッピ州をはじめとする諸州では、白人による黒人の人種分離が合法的に進められていました。これは一般的に「ジム・クロウ法」と呼ばれ、アパルトヘイト政策下の南アフリカ同様、交通機関や水飲み場、トイレ、学校や図書館などの公共機関、さらにホテルやレストラン、バーやスケート場などにおいても、白人が有色人種すべてを分離することを合法とするものでした。...[続きを読む]

サン・ジャックへの道

サンジャックへの道

「巡礼」なんて大げさなものではありませんでしたが、僕もある地点を目指して海外を旅したことがあります。その地点とはカンボジアのアンコールワットです。香港からスタートして陸路を伝ってカンボジアまで行くというもので、この旅自体の最終目的地はシンガポールだったのですが、旅を思い立ったきっかけがアンコールワットだったので、実質的にはそこにたどり着くことで旅の目的を果たしたと同じことでした。40リットルくらい...[続きを読む]

幸せはシャンソニア劇場から

幸せはシャンソニア劇場から

「シャンソン」と聞くと、日本で言う歌謡曲とか演歌とかの年配者向けの懐メロのことなのかなと勝手に思い込んでいました。ですが、調べてみたらそもそもシャンソン(chanson)はフランス語で「歌」を意味し、特定ジャンルの楽曲を指すものではないとのこと。では、現代も含めたフランスの歌は、押しなべて軽快なアコーディオンの音色に乗せた伸びやかな歌声のものかというとそうでもないわけで(詳しく知っているわけではな...[続きを読む]

水曜日のエミリア

水曜日のエミリア

この映画のキーワードとなっている「SIDS」とは、乳幼児突然死症候群(Sudden Infant Death Syndrome)の略であり、それまで元気だった赤ちゃんが眠っている間に突然死亡してしまう病気とのこと(病気かどうかで異論がある)。日本での発症頻度はおよそ6,000~7,000人に1人と推定され、生後2ヵ月から6ヵ月に多いようですが、注意しなければいけないのは原因がまだわかっていないとい...[続きを読む]