カテゴリー別アーカイブ: サスペンス

ユナイテッド93

ニューヨークの9/11メモリアルに隣接したミュージアムで、僕はある展示物に釘付けとなっていました。2001年9月11日、世界貿易センタービルの南棟に突入したユナイテッド航空175便に乗っていた乗客が、テロリストに乗っ取られた機内から家族に伝えた通話の記録です。「僕が乗った飛行機がハイジャックされた。何かあった時のために伝えておくよ。僕は君を愛している。君には何事もないことを祈るよ。僕の両親と同様に...[続きを読む]

天使と悪魔

ベンジャミン・フルフォード著『図解 世界「闇の支配者」』によれば、イルミナティは世界を支配する集団としていまも暗躍しているとのことです。その主な構成員は、ロックフェラー家(石油メジャーとして石油利権を握り、現在は米系投資銀行を通じて原油マーケットを支配している)、ブッシュ家(ロックフェラーとともに石油利権を握るべく、親子二代の大統領時代に世界最強のアメリカ軍を動かし紛争を誘導)、ロスチャイルド家(...[続きを読む]

ハンター

オーストラリアのブリスベンという街で、短期間のホームステイを経験したことがあります。名目上の目的は語学学習でありましたが、ほんの限られた期間で英語のセンスが身に付くはずもなく、8割方は観光気分。で、それまで英語圏へ渡航したことがなかった僕がなぜオーストラリアを選んだのかというと、アメリカより治安が良く、カナダよりも物価が安く、フィリピンなどではリアルな英語圏文化を味わうことができないからという理由...[続きを読む]

パーフェクト・ゲッタウェイ

この映画の舞台となっているハワイ。僕は一度も行ったことないのですが、抜けるような青空とエメラルドグリーンの海、白い砂浜という華やかなイメージくらいは持ち合わせています。数々のテレビ番組や映画の舞台となってきたこのハワイ。行ったことないにせよ知っておくに損はないと、ちょっと調べてみました。おそらく、僕を含む大多数のハワイ未経験者が「ハワイ」と聞いて思い浮かべるのが、ワイキキビーチでしょうね。オアフ島...[続きを読む]

その土曜日、7時58分

「引っ込みがつかない」という言葉があります。やりかけた以上やめるわけにはいかない、行きがかり上途中で身を引くわけにはいかないといった意味ですが、もともとは舞台用語だそうで、役者が舞台から退場する(引っ込む)場面がうまくいかない(歌舞伎だったら見得を切れない)ことから来ているとのこと。その類義語として「収まりがつかない」「振り上げた拳のやり場に困る」「格好がつかない」などが挙げられることから、ニュア...[続きを読む]

ロスト・メモリー

マーケティング手法としてよく知られているものに、「返報性の原理」というのがあります。返報性とは、他人から何らかの施しを受けた場合にお返しをしなければならないという感情を抱く心理のことで、マーケティングではターゲットに小さな貸しを与えることで大きな見返りを得るテクニックとして活用されているのです。たとえば、電気屋にパソコンの下見に行ったものの対応してくれた店員が非常に丁寧にアドバイスしてくれたので他...[続きを読む]

ラスベガスをぶっつぶせ

ギャンブルはしないことにしています。別に、倫理的に許せないとか、勤勉勤労を否定しているのが気に食わないというわけではなく、単純に「怖い」からしたくないだけです。ギャンブルを怖いと思う背景には、小学生の頃に味わった苦い記憶があり、それがトラウマとなっていまでも僕をギャンブルから遠ざけているのです。その苦い記憶というのは、言うまでもなくギャンブルで大敗したこと。それも、当時小学生だった僕にとって大金で...[続きを読む]

ゴーストライター

現在の職業に身を置く前は、ずっとライターをしていました。ライターと言ってもピンからキリまであるわけですが、僕が携わっていた業界は新聞と求人。前者は新聞社系列の編集プロダクションでテレビ局と連動した記事を書いており、後者は広告代理店の求人サイトに掲載する会社紹介文などを書いていました。両方とも(特に前者は)ライター個人の特徴を出さない淡々とした文章が是とされていたので、いわゆる小説とかエッセイといっ...[続きを読む]

ミュンヘン

1948年のイスラエル建国宣言以降、イスラエルと周辺アラブ諸国との間では数えきれないほどの戦闘が繰り広げられています。イスラエル建国は、かつてその地に住んでいて、いまはパレスチナ自治区と呼ばれる区域に押し込まれているパレスチナ難民をはじめ、当時の列強と国連の事なかれ主義による取り決めにより、聖地(エルサレムはキリスト、ユダヤ、イスラムの聖地であるが)を異教徒(ユダヤ人)に奪われたアラブ人の強い反発...[続きを読む]

マルホランド・ドライブ

「棺桶の蓋を開けたら、中に入っていたのは自分自身の死体だった」。なんていうシーンを何かの漫画で読んだ記憶があります。決して開けてはいけない棺桶を、相手に脅されて冷や汗ダラダラかきながらたどたどしい手つきで蓋に手をかけ、主人に何をされるかわからないという底知れぬ恐怖のもと開けた瞬間、その中には彼自身が惨殺死体となって埋もれていた。これはもちろん漫画での描写なのでこんなオカルトチックなことは現実に起き...[続きを読む]