大脱走

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この映画に限らないのですが、“脱出不可能”を謳う刑務所なり監獄から逃げ出す手段として、トンネルを掘るというのはよくあるパターンですね。最新型の鉄筋コンクリート造りの建物はどうかわかりませんが、戦時中の掘っ立て小屋的な収容所なら床を剥がせば地面だったわけだし、いざ脱出となったらトンネルを掘るという発想になるのは当然だったことでしょう。それに、歴史小説を読んでいると、攻城戦で、味方陣地から城内へと通じ...[続きを読む]

コンスタンティン

コンスタンティン

「悪魔」って聞くと、どうしてもRPGの世界を思い浮かべてしまいます。特に、中ボスやラスボスといったストーリーの要所で登場する敵は、まさにこれぞ悪魔といった姿形をしていて、画面を通して強い恐怖や憎悪が伝わってきます。その姿形は、たいてい牛とかヤギとか竜の格好をしていて、頭に鋭い角が生え、目は真っ赤に燃え、手には三叉戟(先端が3つに分かれた槍)を持ち、背中にはコウモリみたいな翼、手足にはなんでも切り裂...[続きを読む]

シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~

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レストランを星の数で格付けする媒体と言えば、知らぬ人はいないであろう「ミシュランガイド」。このミシュランガイドに紹介されれば、レストランの知名度が向上するだけでなく、食の権威として認定されることになるます。そのため、どのレストランも星獲得を目指して腕を振るったり、星を落とさないよう躍起になったりするわけです。中には、俗化したり商業路線に乗ったりすることを嫌い、取材や掲載を拒否するお店もありますが、...[続きを読む]

テルマ&ルイーズ

テルマ&ルイーズ

「しがらみ」という言葉を聞いて、プラスかマイナスどちらかのイメージを抱くかと言えば、圧倒的に後者のほうでしょう。おそらくほとんどの人が、拘束とか束縛といった全身が粟立つような強い嫌悪感を想起するものと思います。実際、しがらみには、まとわりつくもの、邪魔をするものといった意味があり、腐れ縁などと言い換えることもできます。このように、どう考えてもポジティブに捉えることのできない、しがらみ。身近な例とし...[続きを読む]

素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー

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二足歩行型ロボットといえば、僕らの世代だと完全にアニメの中の話でした。奇抜な造形の近未来型建築物が立ち並ぶ中、スターウォーズのC-3POみたいな人型ロボットが、あれこれ主人の世話をするという描写がよく見られました。小さい頃の僕は、大人になったらああいうロボットの1台や2台はかしずかせているものと思っていましたが、さすがに現実は追いついてきません。でも、日本のロボット技術は着実に進歩を遂げています。...[続きを読む]

ヒトラー 〜最期の12日間〜

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アドルフ・ヒトラーという名前を聞いたことないなんて人はいないでしょう。名前を聞いたことあるという程度の人でも、ヒトラーが独裁者で、第二次世界大戦を引き起こし、多数のユダヤ人を虐殺したということはなんとなくでも知っているはずです。それほど世界史に影響を与えた人物ですから。ヨーロッパでは悪魔のごとく(もしくは悪魔そのもの)として描かれていて、頭がイカれたサイコ野郎の代名詞となっているそうですし、世界的...[続きを読む]

フローズン・タイム

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中学生や高校生だったら、好意を抱いた異性に対して、言葉を交わしてみたいとか手を握ってみたいとか思いを募らせるのは当たり前のこと。思春期ってやつです。第二次性徴による生殖器の発達で性ホルモンが分泌され、性的欲求が促されることで、異性への関心が爆発的に向上します。この時期は自我という「もうひとりの自分」と出会い、「人間とはひとりなんだ」という孤独を知るようになります。この孤独を知るという心の変化こそが...[続きを読む]

はじまりのうた

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音楽にはさまざまな効果があることはよく知られており、人類の歴史は音楽とともにあったともいいます。祭祀をはじめ戦闘開始、貴賓歓迎、求愛表現などにも音楽は利用され、リズムは人間の体と、メロディーは脳と結びつきながら発展してきました。気を失った人が意識を取り戻すのは目よりも耳のほうが先ということからも、人間がいかに音楽に敏感であるかということがわかるというものです。これについては、聴覚が大脳辺縁系に直結...[続きを読む]

天才スピヴェット

spivet

「天才は理解されない」ってよく耳にしますよね。何が理解されないのかって、一つひとつの言動もそうですが、やはりその人が周囲に与える「イメージ」ではないでしょうか。言動がおかしいだけであればただの変人で終わりですが、天才が天才たるゆえんは彼らが手がけた創作物を通して世間に認知されるイメージにあるわけです。このイメージという曖昧な言い方こそがすべてを物語っていて、数値やデータで比較対象化することはもちろ...[続きを読む]

世界にひとつのプレイブック

silverliningsplaybook

妻の浮気現場を目撃したことで精神を病んでしまったパット。夫を交通事故で亡くしたティファニー。この映画は、心に傷を負った者同士が出会い、ぶつかり合いながらも互いに距離を縮めていく話です。と言ってしまえば、映画らしいロマンティックな展開を期待してしまうのですが、実際にそううまくいくものでしょうか。うまくいくというのは、もちろん、傷心のふたりが互いを慰め合い、寄り添い合って、いい意味での共依存関係を築い...[続きを読む]