墨攻

mokong

孔子や老子、荘子、孟子、荀子などの諸子百家は歴史というよりむしろ、漢文の授業で馴染みがあった記憶があります。たしかに世界史(中国史)にも出て来るのですが、皇帝や王朝、制度などが主役となる一方、諸子百家たちは文化欄に押し込まれ、番外という扱いだったので、暗記の優先度としては低かったです。実際、テストに出題されることはほとんどなく、あっても各々の主張を選択形式で一致させるものばかりで、孔子とかの有名ど...[続きを読む]

トゥルーマン・ショー

トゥルーマン・ショー

街中、電車の中、会社の中など、多くの人がいるところに身を置くと、「誰かに見られている」気がする。そうでなくとも、自室でひとりでいたとしても、背後から見つめられている感じがすることがある。こうした感覚のことを「注察妄想」といいますが、さらにその思い込みがエスカレートすると、のぞき見されている、監視されている、尾行されている、盗聴や盗撮されているなどという「追跡妄想」のほうへ発展していきます。「妄想」...[続きを読む]

ボーン・アルティメイタム

ボーン・アルティメイタム

記憶喪失とまではいかなくとも、「自分自身が何者なのか」と思い悩むことでアイデンティティを失っている人は相当数います。僕もそのうちのひとりです。自分が持つ客観的な価値、周囲が自分に対して持つ評価を気にし始めると、これからどのように生きていけばいいのかわからず、目標や生きがいも見つけられないという絶望的な気持ちになってしまうのはしょっちゅう。自分が自分でないような感覚に襲われ、地面から足が浮遊している...[続きを読む]

遠い空の向こうに

遠い空の向こうに

レコードからMP3プレーヤー、黒電話からスマートフォン、鉛筆からワープロ、小銭入れからSuica、百科事典からGoogle検索。これら、時代の推移とともに移り変わっていった(あるいは移り変わりつつある)デバイスを、いまパッと思いついたまま列挙したものです。左辺を従来型とすれば、右辺は現代仕様と呼べるかと思います。もちろん、左辺が完全に廃れたものと言いたいわけではなく、ごく少数の懐古主義者を除いて、...[続きを読む]

マシンガン・プリーチャー

マシンガン・プリーチャー

「神のために」「神の思し召しにより」「神がそうお望みだから」。こういう枕詞を付ければ、宗教なんて一瞬で攻撃集団に変わります。特に、世界三大宗教と呼ばれる各宗教は、世界地図をたびたび塗り替えるほど侵略と支配を繰り返し、血で血を洗う歴史をつくりあげてきました。日本の歴史教科書は西洋(アメリカ)寄りなので、キリスト教が正義の宗教団体として描かれ、神聖なるキリスト教の地で略奪の限りを尽くす暴虐なイスラム教...[続きを読む]

ラン・ローラ・ラン

ラン・ローラ・ラン

いつだったか、会社で受けた健康診断がきっかけでランニングを始めたことがあります。当時は、バランスの取れた食事をとったり定期的に運動をすることもなかったので、腹が出っ張ってきたなという自覚はあったのですが、「肥満」と診断されたことにはさすがに面食らいました。そういえば、これまで何の気なしに履けていたズボンが、しゃがみ込むと腹部や太ももあたりに窮屈を感じるようになったり、長年の定番だったお気に入りのシ...[続きを読む]

マネーボール

moneyball

いまとなってはすっかり関心を失ってしまったのですが、僕は学生時代、熱狂的なプロ野球ファンでした。好きな球団は読売巨人軍で、テレビ中継での観戦は欠かさなかったのはもちろんのこと、延長戦になってテレビ中継が終わってもラジオをつけて戦況に一喜一憂するという熱の入れよう。さすがに全試合というわけではありませんでしたが、オープン戦含め、ペナントレース開幕から終盤にかけて、テレビ中継があれば必ずチャンネルを合...[続きを読む]

フェア・ゲーム

フェア・ゲーム

「インテリジェンス」って聞くと、メガネかけて分厚い本抱えてる学者然とした、いわゆるインテリを連想してしまいますが、実際はずばり「情報」を意味します。しかし、ここでいう情報とは、テレビのニュースとかインターネットの検索で羅列されたもののことではなく、外交や軍事などで活用するために加工された情報となります。情報には3つの次元があり、加工されていない基礎となる数値や資料(データ)、データをある目的に沿っ...[続きを読む]

ノーカントリー

ノーカントリー

いまはもう読まなくなってしまいましたが、僕はかつて「名探偵コナン」のファンでした。アニメはたまにという頻度でしたが、コミックのほうは50巻くらいまでは集めていて、好きなエピソードは何度も読み返していたものです。ただ、最初の2、30巻くらいまでは熱を入れて読んでいたのですが、だんだんとマンネリ気味になってきたせいか、読み進めるにも倦怠感がのしかかってきて、最後のコミックを買う頃にはかなり惰性的となっ...[続きを読む]

ボーン・スプレマシー

ボーン・スプレマシー

「スパイ」という響きに、つい劇画的なカッコよさを連想してしまうのは、現代の日本がいかに国家を運営するにあたり「情報」の重要性が二の次にされており、国民にも認識されていない証拠だと思います。ビデオレンタル店に行けばスパイ映画はいくらでもあるし、本屋に行けばスパイを主人公にした推理小説は掃いて捨てるほどある。で、たいていその中に出てくるスパイは、颯爽としたスーツを着込んだ美男であることがほとんどで、身...[続きを読む]