ビッグ・リボウスキ

ビッグ・リボウスキ

「リボウスキ」という苗字について、どういう出自を持つものなのかわかりませんが、話の文脈からしてアメリカでも相当珍しいものなのだろうと推測されます。なんとなく、ロシアか東欧あたりにルーツがありそうという察しはつきますが、スミスとかジョンソンとかウィリアムズとかが大手を振るっているアメリカで、リボウスキ姓はいたとしてもかなりマイノリティとなるでしょう。ところで、作品の中で、マジョリティに属するジョン...[続きを読む]

ザ・コール 緊急通報指令室

ザ・コール 緊急通報指令室

幸いなことに、僕はこれまで110番をしたことがありません。「幸い」というのは、言うまでもなく、警察を呼ばなければならないほどの緊急事態や犯罪に巻き込まれたことがないということ。単純に平穏無事な一生を送っているという解釈も成り立ちますが、ひとつ間違えるとアウトローに転落するリスキーな挑戦を避けてきたり、周りの目を気にしてできるだけ粛々と身を縮こませながら生きてきたという、消極的で迎合的な人物像も浮か...[続きを読む]

パンズ・ラビリンス

パンズ・ラビリンス

キリスト教でいうところの光と影とは、つまり「天使」と「悪魔」(あるいは天国と地獄)のことです。天使とは、伝令や使いの者であり、神のお告げを伝える役割、また人間が歩む道すべてで彼らを守るよう神から命じられている存在です。ミカエルとラファエルがよく知られていますが、天使はその役割において9つの位階に分けられています。守護天使や大天使(ミカエル、ラファエル、ガブリエル)など。その中でも、人間に天使以上の...[続きを読む]

トゥルー・ロマンス

トゥルー・ロマンス

債務の支払を一定期間だけ猶予されていることを「モラトリアム」といいますが、そこから転じて、社会的責任を一時的に免除あるいは猶予されている期間のことを指したりします。特に、就職活動前の大学生に当てられることが多く、さまざまな挑戦を通して生きがいや働きがいとは何かを模索し、自分自身のアイデンティティを確立していく期間のことを言ったりします。本格的に社会人になる前にアルバイトや人との出会いを通じて社会勉...[続きを読む]

アポカリプト

apocalypto

「マヤ文明」と聞いてピクリと反応する人は、おそらく専門家かオカルト愛好家くらいしかいないのではないかと思います。マヤ文明は、紀元前から16世紀にかけて、メキシコ・グアテマラ・ベリーズ・ホンジュラス・エルサルバドルにまたがる「中米」に成立。低地地帯に一種の宗教的都市形成が生じ、巨大なピラミッド型の大神殿や礼祭場、裁判所、市場などが建造されたそうです。たしか、世界史の教科書に出てきた記憶はあるのですが...[続きを読む]

あなたになら言える秘密のこと

thesecretlifeofwords

何かについて思い悩んだり、壁にぶつかったとき、人はどういう行動を取ろうとするでしょうか。これは考えるまでもなく、「助けてほしい」と思うはずです。いや、俺は自分ひとりですべてを解決してきたから、他人に助力を頼むなんてありえない、という人もいるでしょう。でも、ここで僕が意図しているのは、自分でできる範囲を完全に超えていて絶望のあまり立ち往生してしまっている状況のこと。どんなに難解な暗号も瞬時に解けてし...[続きを読む]

墨攻

mokong

孔子や老子、荘子、孟子、荀子などの諸子百家は歴史というよりむしろ、漢文の授業で馴染みがあった記憶があります。たしかに世界史(中国史)にも出て来るのですが、皇帝や王朝、制度などが主役となる一方、諸子百家たちは文化欄に押し込まれ、番外という扱いだったので、暗記の優先度としては低かったです。実際、テストに出題されることはほとんどなく、あっても各々の主張を選択形式で一致させるものばかりで、孔子とかの有名ど...[続きを読む]

トゥルーマン・ショー

トゥルーマン・ショー

街中、電車の中、会社の中など、多くの人がいるところに身を置くと、「誰かに見られている」気がする。そうでなくとも、自室でひとりでいたとしても、背後から見つめられている感じがすることがある。こうした感覚のことを「注察妄想」といいますが、さらにその思い込みがエスカレートすると、のぞき見されている、監視されている、尾行されている、盗聴や盗撮されているなどという「追跡妄想」のほうへ発展していきます。「妄想」...[続きを読む]

ボーン・アルティメイタム

ボーン・アルティメイタム

記憶喪失とまではいかなくとも、「自分自身が何者なのか」と思い悩むことでアイデンティティを失っている人は相当数います。僕もそのうちのひとりです。自分が持つ客観的な価値、周囲が自分に対して持つ評価を気にし始めると、これからどのように生きていけばいいのかわからず、目標や生きがいも見つけられないという絶望的な気持ちになってしまうのはしょっちゅう。自分が自分でないような感覚に襲われ、地面から足が浮遊している...[続きを読む]

遠い空の向こうに

遠い空の向こうに

レコードからMP3プレーヤー、黒電話からスマートフォン、鉛筆からワープロ、小銭入れからSuica、百科事典からGoogle検索。これら、時代の推移とともに移り変わっていった(あるいは移り変わりつつある)デバイスを、いまパッと思いついたまま列挙したものです。左辺を従来型とすれば、右辺は現代仕様と呼べるかと思います。もちろん、左辺が完全に廃れたものと言いたいわけではなく、ごく少数の懐古主義者を除いて、...[続きを読む]