(500)日のサマー

特定の異性と親しくなって友だち以上の関係を気づきだしたタイミングで、おそらく双方とも確認したいけれどなかなか言い出せないのが「私たち、付き合ってるの?」という質問でしょう。もちろん、どちらかが一方に対して「好きだ」と告白し「OK」を受けて始まった交際であるなら、気にすることではないはず(初期の段階での話ですが)。それでも、なんとなくというか、いつの間にか一緒にいるのが普通になった経緯だとすると、た...[続きを読む]

パリ・エキスプレス

ピザの宅配やバイク便の仕事はしたことありませんが、一度はやってみたかったと思っています。なぜ興味引かれたかというと、理由は個人的な思い込によるものでかつ漠然としているのですが、仕事中でも自分だけの時間をより多く持てると感じたからです。営業所で荷物を預かって届け先まで、ひとりでバイクを運転していくことになるので、誰とも話さなくていいし、決められた時間内に配達すれば文句も言われない。もちろん、難癖つけ...[続きを読む]

ファイト・クラブ

自分自身に対して腹を立てて、自らの頬を自らの拳で殴ることがよくあります。できると思ったことができなかったり、思った通りに事が進まなかったり、たいていは幼稚な理由からなのですが、とにかくカッとなったら、身の回りにある物ではなく、攻撃の対象を自分自身に向けてしまうのです。どの程度まで殴るかというと、さすがに脳震盪を起こしたり顔にアザができるまではやりませんが、痛みがじーんと脳髄まで到達して軽く足元がふ...[続きを読む]

チャーリーとチョコレート工場

子供の好きなお菓子といったら、ダントツでチョコレートです。ま、チョコに限らず、子供はキャンディーやアイスクリーム、ケーキなど甘いものが大好きですね(子供に限ったことではないですが)。では、なぜ子供は甘いものに目がないかというと、子供は大人より味覚神経が敏感だからなんだそうです。そのため、苦味があったり塩辛かったり酸味が強かったりする食べ物は、子供にとっては刺激が強すぎるという反応を示し無意識のうち...[続きを読む]

ヤギと男と男と壁と

80年代ごろからアメリカで実際に存在したという超能力部隊。「ジェダイ計画」というコードネームで、超能力兵士を育成するという構想に着手していたそうです。能力は段階的にレベル分けされていて、まずレベル1は「椅子の数やコンセントの位置など細かい部分にすぐ気づく能力」。レベル2は「直観力」。レベル3は「察力と現実とのつながりを理解し人から見えなくなる能力」。そして、レベル4ともなると、念ずるだけでヤギの心...[続きを読む]

八日目

1日目「暗闇がある中、神は光を作り、昼と夜が出来た」。2日目「神は空(天)をつくった」。3日目「神は大地を作り、海が生まれ、地に植物をはえさせた」。4日目「神は太陽と月と星をつくった」。5日目「神は魚と鳥をつくった」。6日目「神は獣と家畜をつくり、神に似せた人をつくった」。7日目「神は休んだ」。旧約聖書『創世記』の冒頭で語られる天地創造です。 僕はキリスト教徒ではないしキリストの教えに共感す...[続きを読む]

K-19

動力に原子炉を使用する原子力潜水艦(以下、原潜)。通常動力型潜水艦がディーゼル機関を作動させてスクリューを回すのに対し、原潜は原子力すなわち核分裂により生成される熱エネルギーで水を沸かしてタービンを回すことでスクリューを回転させ航行します。原子炉の形式ですが、現在までのところ加圧水型原子炉(PWR)のみであり、別の代表的な原子炉形式である沸騰水型原子炉(BWR)が採用されたことはないとのこと。潜水...[続きを読む]

THE WAVE ウェイヴ

一般に、ひと握りの指導者層が大衆をひとつの目的のために動かすことを「洗脳」といったり「マインドコントロール」といったりします。第二次大戦期のファシズムや旧ソ連のスターリン、最近だとオウム真理教などが思い浮かびます。僕は心理学の専門家ではないのでどちらも同じような意味合いと認識しているのですが、調べてみるとどうも違うようです。「洗脳」とは、いままでの自己アイデンティティを破壊し、まったく新しい自分を...[続きを読む]

キンキー・ブーツ

履いている靴を見ればその人がどういう人かわかるそうです。その的中率たるや90%以上とのことで、そうなるとおちおち外出していられなくなりそうで怖いですね。「足元を見る」という言葉は、相手の弱点を見つけて付け込むという意味ですが、それほど足元、つまり履いている靴はその人をズバリ言い表しているというわけです。いつもピカピカな靴を履いている人は、完璧主義者で仕事もできるけど、小さなミスでも大きく落ち込んで...[続きを読む]

胡同のひまわり

絵を描くことは得意でもないし好きでもありません。むしろかなり苦手意識を持っていて、何かで図示的な説明を求められたとき、ちょっとイラスト書いてみてと言われると、無意識のうちに顔をしかめてしまいます。こんな僕でも、小学生の頃は水彩画マイスターでした。マイスターというのはさすがに言いすぎましたが、中高学年の頃は市や県のコンクールで佳作・入選・特選を取りまくっていたという燦然たる過去があるのです。当時は自...[続きを読む]