300〈スリーハンドレッド〉

紀元前480年、スパルタを中心とするギリシア同盟軍とアケメネス朝ペルシアの遠征軍の間で行われた「テルモピュライの戦い」。テルモピュライ守備隊として配置されたギリシア同盟軍の戦力は、ペロポネソス勢が3,100人、ボイオティア勢が1,100人、中部ギリシア勢力が1,000人程度で、そのうちスパルタ軍は300人(ヘロドトス説)。ほか、テゲア、マンティネイア、アルカディアなどの地域からの参戦もありました。...[続きを読む]

男たちの大和 / YAMATO

1941年12月16日に就役し、翌2月12日に連合艦隊旗艦となった戦艦大和。大日本帝国海軍が誇るこの戦艦は、全長263m、排水量73,000トン(満載)、そして史上最大の46cm主砲3基9門を備えた桁外れの超弩級戦艦として世界にその名を轟かせていました。また、その艦名に日本そのものを意味する「大和」と名付けられたことからも、当時の日本人が大東亜戦争必勝をこの艦に託し、戦局打開の切り札としての期待を...[続きを読む]

その土曜日、7時58分

「引っ込みがつかない」という言葉があります。やりかけた以上やめるわけにはいかない、行きがかり上途中で身を引くわけにはいかないといった意味ですが、もともとは舞台用語だそうで、役者が舞台から退場する(引っ込む)場面がうまくいかない(歌舞伎だったら見得を切れない)ことから来ているとのこと。その類義語として「収まりがつかない」「振り上げた拳のやり場に困る」「格好がつかない」などが挙げられることから、ニュア...[続きを読む]

ロスト・メモリー

マーケティング手法としてよく知られているものに、「返報性の原理」というのがあります。返報性とは、他人から何らかの施しを受けた場合にお返しをしなければならないという感情を抱く心理のことで、マーケティングではターゲットに小さな貸しを与えることで大きな見返りを得るテクニックとして活用されているのです。たとえば、電気屋にパソコンの下見に行ったものの対応してくれた店員が非常に丁寧にアドバイスしてくれたので他...[続きを読む]

プロデューサーズ

この映画の可笑しいところは、出資金を募るだけ募っておいて、舞台を大コケさせて1日で打ち切りとし、あとは経理上の操作で差額をせしめようと企むことにあります。ヘボプロデューサーのマックスは、その案を思いついた会計士のレオを新たなプロデューサーとして起用し、1日で打ち切りとなるほどの最低最悪の舞台を作るための人材を求めて奔走。ナチスに心酔しているドイツ人男性が書いたヒトラー賛美の脚本、ゲイで一癖も二癖も...[続きを読む]

しあわせの雨傘

最近はどうなのかわかりませんが、ひと頃、午後一時の昼下がりに放映されるドラマ(いわゆる昼ドラ)の特異性がクローズアップされた時期がありました(いまでも?)。特異性というからにはゴールデンタイムの家族向け、F1(20歳から34歳までの女性)層向けのドラマとは一風違った内容であらねばならないわけで、昼ドラはそれゆえにたびたび注目を浴びることとなったのですが、ではその特異性とはひと言で言い表すとどういう...[続きを読む]

ハート・ロッカー

僕は風船が怖くてたまりません。空高く浮かんでいるのはいいんです。細長い尻尾を付けた楕円形が優雅に風に揺られながら、ゆらゆらと宇宙に吸い込まれるように天を目指して上昇していっている姿を見る分には問題ないんです。むしろ、そういう時の風船は好きです。のらりくらりと風まかせに舞っているのがとても楽しげで、それでいて羨ましくもあって、気がついたら消えて見えなくなるまで見つめていたりします。そう、空高く浮かん...[続きを読む]

僕の大事なコレクション

人が物を集めたがる心理のパターンとして、3つあげられるそうです。ひとつ目が「コミュニケーションツールとして」。物そのものよりもコミュニケーションに重き、比較的手にいれやすいものならどんどん人と交換してコミュニケーションをとろうとするが、完璧にそろえることにはあまりこだわりがない。ふたつ目が「子供の頃にかなえられなかった夢を実現する」こと。子供の頃欲しくても買ってもらえなかった反動で大人になってから...[続きを読む]

4分間のピアニスト

ピアノはずっと憧れの楽器でした。中学になってから音楽という趣味に目覚め、初めはクラシック音楽を聴いているだけだったのですが、音楽熱が高じてくるにつれ次第に自分でも何か楽器を演奏してみたいという思いを抱くようになり、ピアノに注目するようになりました。なぜピアノだったかというと特に確固とした理由はないのですが、交響曲でよく使用されるヴァイオリンやビオラなどの弦楽器はイメージ的に高嶺の花だとか敷居の高さ...[続きを読む]

アドレナリン

副腎髄質より分泌されるホルモンであり、神経節や脳神経系における神経伝達物質。つまり、人体に危険を察知した際に全身に緊急指令を回し戦闘モードにする伝達物質のことですが、これをアドレナリンと言います。本来であれば医学や化学を志していないとお目にかかれない言葉だとは思いますが、何がきっかけだったかは知りませんが、いまは「ヤバいと思った時や危ないと感じた時に分泌され心身を高揚させる」物質としてよく知られて...[続きを読む]