ホリデイ

僕は休日は家でのんびり過ごすほうなので、あちこち旅行に出かけたり買い物に街に繰り出すなんてことはほとんどしません。ゴールデンウィークなどまとまった休みが取れる場合は海外とか積極的に行ったりはしているのですが、週末は引きこもっているのが基本。ごくたまに1泊2日の国内旅行をしたりしてアクティブになることはありますが、本当にレアなケースです。休日とはあくまでも「骨休み」という認識であり(僕が超絶インドア...[続きを読む]

フィールド・オブ・ドリームス

「夢」って何でしょう。いちばんわかりやすい例でいうと、「大きくなったらパイロットになりたい」とか「お金持ちになって外車を乗り回したい」とか「世界を征服したい」とか、サンタクロースには頼めない人間的な成功を求める願望のことなのではないかと思います。要するに、達成するにはハードルが高く現実的には無理かもしれないけど、そこに至るまでの過程で得られる偶発的かつ実益的な成果を期待できるに値する大きな壁とでも...[続きを読む]

グラディエーター

小学校高学年の頃、衆人環視のもと、学校の砂場で因縁深き同級生との“決闘”をしたことを思い出しました。因縁と言っても別に深い怒りや憎しみから生まれたものではなく、それまで仲は悪くなかったのに何らかの行き違いで仲違いしただけだったように記憶しています。だから、決闘と言うには大げさすぎるけど、じゃれ合いと言うには可愛げがないといった程度。どちらかが再起不能にまで殴り合うなんて殺伐としたものではあるはずが...[続きを読む]

ガタカ

砂浜に立って波打つ海を眺めながら「この海の大きさに比べたら自分がどれだけちっぽけな存在かわかる」と、しみじみつぶやくシーンが、ドラマや小説などでよく出てきます。こうした時の主人公の心理状態として、何もかもうまくいかずストレスが溜まっていてヤキが回っているというシチュエーションがほとんど。そんな惨めさで押し潰されそうな自分自身も、海の前に立つと、地球誕生時より続いている有給の営みによりすべてを洗い流...[続きを読む]

ダーウィン・アワード

僕は知らなかったのですが、この映画のタイトルにもなっているダーウィン賞は、映画の創作ではなく実際に存在する賞とのことです。愚かな行為により死亡する、もしくは生殖能力を無くすことによって自らの劣った遺伝子を抹消し、人類の進化に貢献した人に贈られるということで、これをブラックユーモアと片付けてよいのかどうかは考えどころ。どんなに情けない死に方でも、死は死なので、それをあざ笑うような顕彰はいかがなものか...[続きを読む]

ウェイバック -脱出6500km-

ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ著『竹林はるか遠く』という、ベストセラーとなった本があります。この本は、第二次世界大戦において日本の敗色が濃厚となった1945年の夏、ソ連が日ソ中立条約を一方的に破棄して対日参戦を開始した頃の話で、当時朝鮮北部の羅南に住んでいた日本人一家が日本まで決死の逃避行を繰り広げるというものです。羅南から京城、釜山まで、貨物列車に便乗させてもらいながら内地を目指しますが、列車の荷...[続きを読む]

ホテル・ルワンダ

1990年から1993年にかけて、フツ族の政府軍とツチ族のルワンダ愛国戦線との間で行われたルワンダ内戦。93年8月のアルーシャ協定により和平合意が成立しましたが、その後もルワンダ愛国戦線の侵攻による北部地域におけるフツの大量移住や、南部地域のツチに対する断続的な虐殺行為などを含む紛争は続きました。そんな中、94年4月、フツ族のハビャリマナ大統領を乗せた飛行機が何者かによって撃墜されたことが引き金と...[続きを読む]

塔の上のラプンツェル

幸いなことに、髪の毛のことで真剣に悩んだことはありませんが、それでもいつかは頭髪が薄くなる日は来るわけで、完全に楽観視はしていません。少年の頃は単純に30才超えたら薄毛に悩むようになるものだと思い込んでいたし、生来のマイナス思考と思い詰める体質からしていつまでもフサフサでありえるはずがないと思い込んでいたのでありますが、まだいまのところは気にしなくて良さそうなことはありがたい限りです。親戚で若禿げ...[続きを読む]

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

歌の世界では、歌い手の性別にかかわらず、歌詞の一人称を「僕」にしたり「私」にしたりして性別を逆転させることがよくあります。この傾向は、男性歌手より女性歌手のほうが強いんじゃないかなと思います。男性で一人称を「私」として女性の立場になって歌うケースは演歌では定番ですが、最近のポップスやロックはほとんど聴きません(僕の印象です)。ごくたまに耳にすることがありますが、そういった曲の歌詞は、たいてい時代を...[続きを読む]

少林サッカー

小学校の頃、地域の少年サッカークラブに所属していました。始めたきっかけは、その当時地域に野球チームしかなかったところにサッカークラブが新設されたことによりますが、やはりその頃流行っていた漫画の影響が強かったことは否めません。その漫画というのは、言うまでもなく「キャプテン翼」。奇想天外で破天荒なスポーツ漫画の先駆け的存在と苦笑交じりに語られることの多い漫画ですが、それでも当時の影響力と言ったら相当の...[続きを読む]