エクスペンダブルズ2

コンピレーションアルバムと分類されるCDアルバムがあります。代表的なものとして「NOWシリーズ」「MAXシリーズ」と言えば、あぁ、あれねと頷いてもらえると思います。要するに流行りの歌を集めたアルバムのことですが、単に人気の曲ばかりを鷲掴み的に編集したものだけでなく、バラードやダンス、ユーロビート、ヒーリングなど、特定のジャンルに沿ってまとめたものもあり、そのいいとこ取りのコンセプトが高付加価値感と...[続きを読む]

人生、ここにあり!

これまでの人生において何度も転職を繰り返してきたものの、その都度やりたい仕事はある程度はっきりしていたので、仕事を選ぶ際には、この分野でしか働きたくない、この分野でキャリアを積んで新たな職種で活かしたいという決断で迷うことはありませんでした。その逆もしかりで、こういう業種では絶対に働きたくない、こういう仕事は絶対に自分にプラスにならない、または向いてないからやりたくないというのもはっきりしていて、...[続きを読む]

ミスト

群集心理の端的な特徴として、群衆一人ひとりの思考が単純な動機で簡単に動かされてしまい暴徒化しやすいというのがあります。よく数千数万の人たちが、同じ方向に向かって狂気の入り混じった表情で気勢を上げている映像を見かけますが、あれはまさしくその典型です。群衆一人ひとりは普段は物静かだったり真面目な務め人だったりなのですが、あるきっかけが原因で強烈な罵詈雑言や破壊活動をも厭わない悪鬼と化してしまう。そのき...[続きを読む]

トト・ザ・ヒーロー

広告やCMなどで「なりたい自分になろう」とか「未来の自分に会いに行こう」とかのキャッチコピーを見るたびに、現状の自分自身に満足していないことを前提として話を進めているのだなと感じます。もちろん、こういう広告を打つ側も商売なので、たとえ私はいまの自分で不都合はないと主張されても、その人の気など知らず、いやもっと素敵なあなたになれますよと畳み掛けるのでしょうね。ですけど、実際こんな夢みたいなこと聞かさ...[続きを読む]

迷子の警察音楽隊

外国の街に到着した早々、当初予定していた計画が狂い、どうしたらいいかわからず途方に暮れてしまった経験は僕にもあります。もうずいぶん前の話になりますが、中国の北京を初めて訪れたときのことです。当時は旅慣れていなかったこともあり、ホテルは行き先さえ把握しておけば部屋にありつけるということが当然だと思い込んでいました。それで、ガイドブックで見つけた、ロケーションがよく一泊の料金も手頃なゲストハウスを目当...[続きを読む]

レッド・バロン

戦闘機が主役の映画で真っ先に思い出すのは、やはり「トップガン」ですね。最新鋭の(と言っても1980年代ですけど)戦闘機が高高度かつ超音速飛行で敵とのドッグファイトを繰り広げる映像は、そのリアルな迫力と格好良さに小学生だった僕はすっかり憧れてしまったものです。男は大概乗り物好きではあり、子供は特にスピードが出るものに強く惹かれる傾向が強く、新幹線やスーパーカーなどが大人気となるのですが、未知の大空を...[続きを読む]

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち

主人公のウィルは大学の清掃員のアルバイトしてをしている、いわゆる社会の底辺に属する青年ではあるのですが、記憶力が抜群で高度な数学の問題も即座に説いてしまうという才能を持っています。彼は自身の才能に気づいてはいるものの、気の合う仲間たちと一緒に酒を飲んでバカ騒ぎしたり、気に入らないやつを見かけると途端に喧嘩をふっかけたりする生活に満足していて、社会に出て自分自身を試そうとすることをひたすら拒否してい...[続きを読む]

パーフェクト・ゲッタウェイ

この映画の舞台となっているハワイ。僕は一度も行ったことないのですが、抜けるような青空とエメラルドグリーンの海、白い砂浜という華やかなイメージくらいは持ち合わせています。数々のテレビ番組や映画の舞台となってきたこのハワイ。行ったことないにせよ知っておくに損はないと、ちょっと調べてみました。おそらく、僕を含む大多数のハワイ未経験者が「ハワイ」と聞いて思い浮かべるのが、ワイキキビーチでしょうね。オアフ島...[続きを読む]

プロジェクトA

香港の空港に着いてダブルデッカーバスで市内に向かう途中、窓外に見える街ゆく人たちを眺めながら「この人たち、カンフーの達人なんだろうか」と思ってしまうのは、おそらくこの映画の影響だと思います。70年代、80年代のアクション映画スターと言ったらアーノルド・シュワルツェネッガーかシルベスタ・スタローンが最右翼ですが、プロジェクトAだけでなくスパルタンXやポリス・ストーリー、酔拳などの代表作を持つジャッキ...[続きを読む]

アンコール!!

この映画の主人公アーサーは、僕とタイプが非常に似ています。周りと溶け込むことを嫌っていつも単独行動を取る、人からのアドバイスを軽蔑と受け取り意固地になる、俺は誰からも嫌われていると思い込む、家族ですら敵であると身構える。まさに僕そのものでした。一匹狼といえば格好良いのかもしれませんが、接近してくる誰をも攻撃的な眼差しで警戒し、向こうから何か言ってくる前に激しく罵倒して追い返そうとする態度は、孤独と...[続きを読む]