イントゥ・ザ・ワイルド

大学時代にすべきことでしなかったことは数えきれないほどありますが、その中でも特に、せずに後悔していることが「できるだけたくさんの人に会うこと」でした。後悔と言うか、そもそもいまでも人見知りが激しく人とは距離を置かないと不安で仕方ない僕が、たとえ大学時代に戻ってもやり直せるはずがないので、女々しい無い物ねだりと言うべきなのでしょうが、とにかく未練を残していることは事実です。まぁ、そういった現実的なこ...[続きを読む]

ニキータ

意外だったのが、狙撃手とは男性より女性のほうが向いているものだということ。精密な射撃能力のほか、必要以上に力を籠めないため命中精度が高いことや、ターゲットの到来をじっと待っていることなど、さまざまな点で男性より適正があるとのことです。さすがにスタミナでは男性にかないませんが、自分が狙われているという勘の鋭さで、窮地を幾度となくくぐり抜け伝説的存在となった女性狙撃手もいるようです。中でも傑出していた...[続きを読む]

神々と男たち

ごくたまにですけど、僕が住むアパートにもキリスト教教会の人が「お話を聞いてほしいのですが」といった感じで勧誘に訪れます。そのたびに僕は、インターホン越しに「結構です」と冷たくあしらって追い返すということを繰り返しています。おそらく、日本のどこでも、キリスト教に限らず似たような勧誘活動が行われているのでしょうが、考えてみればこれはとても冒険的で危険の伴うことなのではないかとも思うのです。たとえば、自...[続きを読む]

マスター・アンド・コマンダー

どんな組織でもそうですが、リーダーに求められるものは「信頼」。それ以外にありません。この人のために働きたい、この人となら辛いことも共有していけるというような、心的な一体感・連帯感を部下に生じさせられる人がリーダーとして組織のトップに立つと、その組織は必ず目に見える成果を挙げられます。逆にそうでない組織はなかなか成果を挙げられないどころか、どんどん人が離れていき、やがて事業を継続できなくなり崩壊して...[続きを読む]

サブマリン

僕が思春期だった頃を重ね合わせながら観てました。リアルな生活感から距離をおいて、ちょっと離れたところから、それもこっそりと壁から顔を半分覗かせて物事を俯瞰しているような、お世辞にも爽やかとはいえなかった思春期。頭の中にあるのは「こうだったらいい」という空想だけで、目に見えたものをダイレクトに受け取って、それをリアルな人間関係に落とし込むということはしなかった、というより、できませんでした。僕の葬式...[続きを読む]

ユナイテッド93

ニューヨークの9/11メモリアルに隣接したミュージアムで、僕はある展示物に釘付けとなっていました。2001年9月11日、世界貿易センタービルの南棟に突入したユナイテッド航空175便に乗っていた乗客が、テロリストに乗っ取られた機内から家族に伝えた通話の記録です。「僕が乗った飛行機がハイジャックされた。何かあった時のために伝えておくよ。僕は君を愛している。君には何事もないことを祈るよ。僕の両親と同様に...[続きを読む]

星の旅人たち

記録としては951年のものが最古で、最盛期の12世紀には年間50万人を数えたという、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼。813年、隠者ペラギウスは天使のお告げにより、この地に聖ヤコブの墓があることを知らされ、星の光に導かれて司教と信者がヤコブの墓を発見。これを記念して墓の上に大聖堂が建てられました。以来、聖ヤコブの聖遺物が祀られている大聖堂を目指して、世界中から巡礼者が集まってきます。巡礼者...[続きを読む]

天使と悪魔

ベンジャミン・フルフォード著『図解 世界「闇の支配者」』によれば、イルミナティは世界を支配する集団としていまも暗躍しているとのことです。その主な構成員は、ロックフェラー家(石油メジャーとして石油利権を握り、現在は米系投資銀行を通じて原油マーケットを支配している)、ブッシュ家(ロックフェラーとともに石油利権を握るべく、親子二代の大統領時代に世界最強のアメリカ軍を動かし紛争を誘導)、ロスチャイルド家(...[続きを読む]

預言者

この映画はフランスにある刑務所を舞台にしており、アラブ系、イタリア系、コルシカ系など、さまざまな民族が派閥を形成して衝突を繰り返している中、主人公のマリク(アラブ系)が入所してくるところから始まります。ある日、囚人の中でも幅を利かせているコルシカ系の大物セザールに目を付けられたマリクは、同じアラブ系の囚人を殺すよう依頼を受けます。戸惑うマリクでしたが、報酬やその後の自分の立ち位置を考えた末、承諾。...[続きを読む]

ミスター・ノーバディ

太公望が周に仕官する前、ある女と結婚していましたが太公望は仕事もせずに本ばかり読んでいたので離縁されてしまいました。ところが、太公望が周から斉に封ぜられ、顕位に上ると女は太公望に復縁を申し出ます。すると、太公望は盆の上に水の入った器を持ってきて、その器から水を床にこぼし「この水を盆の上に戻してみよ」と言いました。女はやってみますが当然のことながらできません。太公望はそれを見て「一度こぼれた水は二度...[続きを読む]